中国株ニュース 詳細
【10月14日の香港市場】
2015.10.14 18:24
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.71％安の2万2439.91ポイント、H株指数は0.98％安の1万334.42ポイントと、続落した。レッドチップ指数は4営業日ぶりに反落し、1.23％安の4186.24ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割減少し、概算で722億6800万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は1億3400万元の買い越しだった。
中国の弱い輸入統計に加え、主要米国企業の一部決算も振るわず、前日のニューヨーク市場ではダウ平均が反落した。外部環境の悪化を受け、本日の香港市場は昨日に続いて戻り売りに押された。人民元レートの大幅安や、上海、東京など周辺市場の株安が重しになった。午前中に発表された中国の9月の物価統計が全般的に弱い内容にとどまり、デフレ懸念が継続。これも投資家心理を冷やし、香港の主要指数は概ねマイナス圏でのもみ合いに終始した。
9月の消費者物価指数（CPI）上昇率は1.6％にとどまり、市場予想に届かなかった。投資家は内需不足を警戒し、消費関連株が低迷。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）が4.41％安、婦人靴最大手の百麗国際（01880.HK）が3.54％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。果汁メーカーの煙台北方安徳利果汁（02218.HK）が3.34％安、ビール大手の青島ビール（00168.HK）が2.49％安など、食品株が全般的にさえない。また、香港当局が一部銀行が発行するクレジットカードに関して、プライバシー保護の観点で問題があると指摘。これを受け、中国工商銀行（01398.HK）が1.60％安、中国銀行（03988.HK）が1.36％安など、銀行株が売られた。最近の不安定な資本市場の動向が嫌気され、証券株が下落。華泰証券（06886.HK）は9月単体の営業収入が振るわず、1.05％安。また、1－9月期の業績悪化見通しを手がかりに、建機大手の中聯重科（01157.HK）が4.97％安だった。
一方で米国の利上げ観測の後退を受け、香港地場系の不動産株が堅調。信和置業（00083.HK）が1.79％高、新世界発展（00017.HK）が1.62％高、恒隆地産（00101.HK）が1.59％高と、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～3位を占めた。このほか、次期5カ年計画での政策支援を織り込み、新エネ・省エネや環境関連株が上昇。京能清潔能源（00579.HK）は足元の好業績を受けて米系金融大手が強気見通しを継続。これにより、10.22％高で引けた。新疆金風科技（02208.HK）が9.01％高、中国光大国際（00257.HK）が5.30％高、緑色動力環保（01330.HK）が3.58％高、東江環保（00895.HK）が3.10％高など、ほかの関連銘柄も好調だった。（中国部・畦田）
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価（価格）の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失（為替差損）が生じるおそれがあります。上場投資信託（ETF）は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券（REIT）は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価･企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門
