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【10月8日の中国本土市場】
2015.10.08 17:17
主要指数はいずれも大幅続伸となった。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.96％高の3143.35ポイント、A株指数が2.96％高の3292.28ポイント、B株指数が2.56％高の317.66ポイント。深セン市場はA株指数が3.99％高の1867.10ポイント、B株指数が4.11％高の1093.94ポイント。両市場の売買代金は前営業日に比べ約6割も増加し、概算で5876億元に達した。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は買い越しが続き、買越額は41億4100万元まで膨らんだ。
国慶節連休明けの本土市場は全面高の様相。寄り付きから買いが殺到し、上海総合指数は3％以上も急騰してスタート。その後は概ね3100ポイント半ばで堅調に推移し、そのまま引けた。一週間にわたる連休期間中の海外株は、米国の早期利上げ観測の後退や環太平洋経済連携協定（TPP）の交渉妥結、商品相場の持ち直しなどを背景に、堅調な値動き。良好な外部環境をそのまま織り込み、幅広い銘柄に押し目買いが入った。国内要因をみても、政府による自動車・住宅市場への支援策、A株市場のリバウンドを予測する外資系金融大手のレポート、上場企業の7－9月期決算への期待感などが手がかりになった。
連休中に中国の女性薬学者がノーベル医学生理学賞を受賞。自然科学の分野では中国人初の受賞となり、メディアでも大々的に報じられた。これを手がかりにバイオ・医薬株が動意付き、浙江医薬（600216.SS）、康恩貝製薬（600572.SS）、和邦生物（603077.SS）、広州白雲山医薬'A'（600332.SS）などがストップ高。TPPの妥結に刺激され、枠組み外にある中国のFTA戦略が一段と活発化するとの見方から、大連港'A'（601880.SS）が7.93％高、浙江東方グループ（600120.SS）が7.64％高など、貿易関連株が好調。
また、排気量1.6リッター以下の乗用車に対する購入時の優遇税制が引き続き材料視され、長城汽車'A'（601633.SS）が8.70％高、上海汽車（600104.SS）が5.77％高、国機汽車（600335.SS）が4.80％高と、自動車株が買い進まれた。商品相場の反発を受け、資源セクターも好調。中海油田服務'A'（601808.SS）が8.44％高、国投新集エナジー（601918.SS）が6.23％高、中煤能源'A'（601898.SS）が6.17％高だった。
一方で大型銀行株の浦東発展銀行（600000.SS）が4.57％の逆行安に沈んだ。旅行に最適な国慶節連休の終了を受け、春秋航空（601021.SS）が1.31％安、黄山旅行開発'A'（600054.SS）が0.05％安とさえない。
なお、B株市場はA株に連れ高し、全面高で大引け。上海B株では通信設備株の上海普天郵通科技（900930.SS）が特に動意付き、9.95％高で、上昇率1位。深センB株では政府による支援策を好感し、自動車大手の長安汽車（200625.SZ）がストップ高、不動産大手の招商局地産控股（200024.SZ）が8.26％高で、上昇率1、2位に並んだ。（中国部・畦田）
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