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【10月7日の香港市場】

2015.10.07 18:04

 主要指数はそろって大幅高。ハンセン指数は前日比3.13%高の2万2515.76ポイント、レッドチップ指数は4.00%高の4182.48ポイントと、いずれも大きく反発した。H株指数は大幅に5日続伸し、4.66%高の1万394.79ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約39%増加し、概算で1086億7000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は中国本土の国慶節連休にともない10月7日まで停止し、8日から再開する予定。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が小幅に3日続伸。米国の原油生産量が9月は減少したことが明らかとなり、原油先物が大幅高となったことを好感し、収益改善期待から石油株が買われた。本日の香港市場は主要指数が小幅高で寄り付き、本土系石油株がけん引するかたちで上げ幅を拡大。米エネルギー省情報局(EIA)が来年の世界の石油需要について、ここ6年間で最大の上げ幅を予想したことも材料視された。また、ダウ平均先物が堅調に推移したことも追い風となった。ハンセン指数は約1カ月ぶりに終値で2万2000ポイントを回復。H株指数は先月18日以来の1万ポイント台で引けた。売買代金は約1カ月ぶりに1000億HKドルを超えた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系石油株が大幅続伸。中国海洋石油(00883.HK)が上昇率1位の13.73%高、中国石油天然気(00857.HK)が同3位の9.20%高だったほか、中国石油化工(00386.HK)が6.62%高。そのほかのエネルギー関連株も買われ、石炭最大手の神華能源(01088.HK)が同2位の9.24%高、天然ガスの崑崙能源(00135.HK)が同4位の8.46%高だった。

 今年8月に人民元が日本円を抜いて世界4位の決済通貨となったことが国際銀行間通信協会(SWIFT)の発表で明らかとなり、香港オフショア人民元の清算銀行である中銀香港(02388.HK)が4.88%高。その親会社の中国銀行(03988.HK)が4.63%高。このほかの本土系銀行株も大幅高となり、中国工商銀行(01398.HK)が4.96%高、中国建設銀行(00939.HK)が4.48%高、交通銀行(03328.HK)が3.22%高だった。昨日は大幅安だった本土系不動産株が反発し、華潤置地(01109.HK)が5.46%高、中国海外発展(00688.HK)が4.94%高。

 幅広い銘柄が買われるなか、昨日の上昇率1位だったサンズチャイナ(01928.HK)が利食い売りに押され、本日は下落率1位の0.53%安。エネルギー価格の上昇を嫌気し、中電控股(00002.HK)が0.44%安、電能実業(00006.HK)が0.13%安。国泰航空(00293.HK)は原油相場の上昇にともなう燃料コスト増が警戒され、0.13%安だった。

 このほかの銘柄では、原油相場の上昇を嫌気し、中国南方航空(01055.HK)が2.79%安、中国東方航空(00670.HK)が2.76%安、中国国際航空(00753.HK)が2.35%安だった。本日上場したGEM市場の雲裳衣(08127.HK)は、公募価格に比べ初値が1573.33%高、終値が966.66%高。9月下旬からGEM市場では複数のIPO(新規公開)があったが、初日に付けた株価は公募価格を大幅に上回っている。メインボードの低迷を背景に、IPO銘柄を物色する動きが広がっているもようだ。(中国部・千原)

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