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【9月29日の中国本土市場】
2015.09.29 17:47
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって反落し、上海総合指数が前日比2.01%安の3038.13ポイント、A株指数が2.02%安の3182.05ポイント、B株指数が0.75%安の307.63ポイント。深セン市場はA株指数が反落し、1.50%安の1790.24ポイント。B株指数も3日ぶりに下落し、1.33%安の1027.89ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約4%増加し、概算で4209億元。本日から再開した「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は大幅な売り越しとなり、売越額は13億9900万元だった。
世界的な景気悪化への警戒感から、前日のニューヨーク市場でダウ平均が大幅に反落。さらに中国本土市場は10月1日から7日間の国慶節連休を控えていることもあり、リスク回避の動きが強まった。上海総合指数は売りが先行し、3100ポイントを割り込んで寄り付くと、前場の中盤から下げ幅が拡大。後場の中盤では3000ポイント割れが意識されるまで低下したが、1日で2つの大台を割ることは回避した。上海市場の下落銘柄は全体の7割半に上った。深セン市場も全体の6割半の銘柄が下落した。国慶節連休が近づいていることから、売買代金は低水準にとどまっている。
8月の工業企業利益が過去最大のマイナス成長を記録したことが、ニューヨーク市場の大幅安の一因となり、地球を一周して本日の中国本土市場に影響した。こうしたなか、国慶節連休の影響で金融市場が動揺。本日の公開市場操作は400億元の買いオペを実施し、利回りは2.7%で安定。SHIBOR(上海銀行間貸出金利)の翌日物は0.3ベーシスポイント低下し、1.907%だったが、資金貸借取引の一種である上海証券取引所の国債現先取引では、翌日物の利回りが13%に急上昇する場面があった。オフショア市場でも人民元の翌日物HIBOR(香港銀行間貸出金利)が9%近くに急上昇した。長期連休前の四半期末を控え、銀行間の流動性が大きく悪化していることを示しており、昨日に続いて銀行株が軒並み売れ、上海総合指数の重荷となった。中国銀行'A'(601988.SS)が2.10%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.62%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.52%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.36%安だった。
B株市場は上海と深センのいずれも全体の9割の銘柄が下落した。(中国部・千原)
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