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【9月25日の香港市場】
2015.09.25 18:27
主要指数はいずれも小反発。ハンセン指数は前日比0.42%高の2万1186.32ポイント、レッドチップ指数は0.15%高の3920.40ポイントと、そろって3日ぶりに上昇した。H株指数は5日ぶりに反発し、0.44%高の9512.26ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%減少。概算で690億5600万HKドルにとどまった。中秋節連休前の最後の取引だったこともあり、様子見ムードから商いは低迷し、8営業日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。一方で「港股通」(上海経由の香港株投資)は4億3700万元の買い越しだった。
米国市場は前日も中国経済の先行き不透明感が根強く、ダウ平均が続落。米中首脳会談を控え、あらためて中国リスクが意識された。この流れのなか、週末の香港市場でも主要指数は弱含み、いずれもマイナス圏で前引けした。A株市場ではIPO(新規公開)再開の観測により上海総合指数が軟調に推移し、香港市場の地合いを悪くした。もっとも、後場に入ると投資家心理がやや改善。日銀の追加緩和の観測で日経平均が切り返したことが大きな支援材料になった。このほか、全般的な割安感も手がかりになり、主要指数は最終的に小幅高で今週の取引を終えた。
マカオのカジノ大手である銀河娯楽(00027.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる3.89%高。株価の割安感や業績回復の可能性などを手がかりに大手投資銀行がレーティングを引き上げ、これが好感された。同業のサンズチャイナ(01928.HK)が連れ高し、同3位の3.28%高。また、中国本土の大型連休も迫っていることから、連休商戦を当て込んで消費関連株の一角が堅調だった。婦人靴大手の百麗国際(01880.HK)が5.47%高で同1位。食品大手の康師傅(00322.HK)が2.96%高、ビール最大手の華潤創業(00291.HK)が2.87%高と続いた。また、米ドル安を背景に国際原油相場が反発すると、石油開発大手の中国海洋石油(00883.HK)が1.89%高。
中国政府が国有企業の混合所有制改革(民間資本の導入)に関する指導意見を明らかにしたことを受け、同改革の対象企業である交通銀行(03328.HK)が1.50%高だった。ほかの金融機関にも改革が波及するとの見方から、中国人寿保険(02628.HK)が1.68%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.89%高。個別では香港の商社である新源控股(01048.HK)が急騰し、106.28%高で引けた。実質筆頭株主の交代とマンダトリー・オファー(義務的公開買付)の計画を発表し、提示価格付近までさや寄せした。
一方、香港の電力大手である電能実業(00006.HK)が1.81%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。親会社の長江基建集団(01038.HK)との吸収合併計画に関して、大手投資銀行は株式交換の比率が電能実業の株主にとってやや不利と論評し、これが嫌気された。また、医薬セクターがさえず、復星医薬'H'(02196.HK)が4.41%安、国薬控股(01099.HK)が2.26%安、北京同仁堂科技(01666.HK)が1.95%安だった。(中国部・畦田)
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