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【9月16日の香港市場】
2015.09.16 18:04
主要指数はいずれも急反発し、ハンセン指数は前日比2.38%高の2万1966.66ポイント、H株指数は2.06%高の9904.71ポイント。レッドチップ指数は3日ぶりに上昇し、1.97%高の4063.13ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約3割増加し、概算で832億8300万HKドルに上った。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は2億2100万元。
米国の経済指標の下振れが利上げ観測を弱め、前日のダウ平均は200ドル以上も上昇。外部環境の改善を受け、香港の主要指数は高く寄り付いた。前場は小幅高で推移。利上げ観測は後退したものの、警戒感は燻る状況。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表が近づくなか、様子見ムードが上値を抑えた。もっとも、後場半ばからは地合いが一転。上海総合指数の急伸に追随し、香港の主要指数も一段高となった。その後は大引けにかけてやや伸び悩んだが、いずれも大幅高で取引を終了。ハンセン指数は2万2000ポイント、H株指数は1万ポイントという節目の水準を回復する場面もみられた。
地合い改善にともない、割安感からマカオのカジノ株が上昇した。銀河娯楽(00027.HK)が6.32%高、サンズチャイナ(01928.HK)が4.68%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1,3位。同業のウィンマカオ(01128.HK)も4.20%高と好調だった。米国の利下げ観測の後退を受け、香港地場系の不動産株が堅調。長江地産(01113.HK)が3.68%高、九龍倉集団(00004.HK)が3.04%高、新鴻基地産(00016.HK)が2.49%高など、買い戻された。
本土系銘柄では石油セクターが反発。明日の政府による石油製品価格の調整で、久しぶりに引き上げられるとの観測が手がかりになった。中国石油天然気(00857.HK)が2.64%高、中国石油化工(00386.HK)が2.33%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.99%高と、三大石油株が上昇。さらに中国政府が足元で積極的な財政出動を続けていることから、公共事業や設備投資の関連セクターが好調だった。新エネルギー関連の投資拡大を織り込み、新疆金風科技(02208.HK)が11.50%高、上海電気(02727.HK)が4.11%高、順風国際清潔能源(01165.HK)が3.26%高。原発発電大手の中国広核電力(01816.HK)は親会社による資産注入の観測から、4.56%高と買われた。
一方で証券最大手の中信証券(06030.HK)が0.65%安と、小幅ながらも逆行安。当局がインサイダー容疑で総経理を取り調べていると伝わり、これが嫌気された。(中国部・畦田)
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