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【9月10日の香港市場】
2015.09.10 18:06
主要指数はいずれも3日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比2.57%安の2万1562.50ポイント、H株指数は1.95%安の9780.16ポイント、レッドチップ指数は2.29%安の4014.41ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約31%減少し、概算で794億7200万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億1800万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、労働市場の改善を受け、早期利上げへの警戒感が再び高まり、ダウ平均が大幅に反落。こうした外部環境の悪化に加え、昨日の大幅高の反動もあり、香港市場の主要指数は大幅安で寄り付いた。東京市場が大きく反落したことも逆風となった。上海市場は後場で瞬間的に上げに転じる場面もあったが、香港市場への影響は限定的。手控えムードが強く、売買代金は前日に比べ大幅に落ち込んだ。国家統計局が本日発表した8月の物価統計は、食品価格の値上がりを背景に、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で2%上昇。一方、生産者物価指数(PPI)が5.9%低下し、市場予想を超える下げとなったことで、需要低迷への懸念が広がった。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。本土系不動産株の下げがきつく、華潤置地(01109.HK)が下落率1位の5.01%安だったほか、中国海外発展(00688.HK)が同4位の4.29%安。昨日は大きく上昇した本土系石油株は反落し、中国海洋石油(00883.HK)が4.03%安、中国石油天然気(00857.HK)が3.92%安、中国石油化工(00386.HK)が2.42%安。米エネルギー省情報局(EIA)が今年と来年の石油需要見通しを引き下げたことを受け、原油相場が下落したことを嫌気した。マカオのカジノ株も大きく下げ、サンズチャイナ(01928.HK)が下落率3位の4.75%安、銀河娯楽(00027.HK)が3.36%安。ハイテク株の下げも目立ち、聯想集団(00992.HK)が下落率2位の4.81%安だったほか、テンセント(00700.HK)が3.74%安だった。このほか、昨日は堅調だった本土系銀行株も売られた。
そのほかの銘柄では、中国中車(01766.HK)が5.10%高。同社株を5%以上保有する大株主として、ウォーレン・バフェット氏とのつながりが話題となった李録氏が率いるヘッジファンドの名が現れたことが材料視された。(中国部・千原)
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