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財訊伝媒、新たな資本再編計画を発表

2015.09.10 11:12

 財訊伝媒(00205.HK)は9日、計画中の株主割当増資(オープン・オファー)を一部変更した上で、新たな資本再編計画を発表した。これによると、登記地をバミューダ諸島に変更するほか、約3億2314万8000HKドルの株式払込剰余金を全額取り崩し、利益剰余金に振り替える。さらに2株を1株(額面0.2HKドル)とする株式併合を実施し、さらに額面の0.1HKドルへの切り下げを通じて減資を実施し、1億622万5758HKドルを利益剰余金に振り替える。これらの利益剰余金を使って、約1億4489万4000HKドルに上る累積損失の一掃を図るという。売買単位も現在の2000株から2万株に改める。

 さらに株式併合・減資後の株式1株につき新株5株を割り当てる株主割当増資(オープン・オファー)を実施する。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。1株あたりの割当価格は0.1HKドル。これにより少なくとも約5億1900万HKドル(諸費用を除く)を調達する見込み。同社は証券業への新規参入を計画しており、調達資金は証券業務の立ち上げと運営などに投じるとしている。

 割当価格の0.1HKドルは2015年9月9日の終値0.312HKドル(株式併合による調整済み)を67.95%下回る水準。予定スケジュールによると、10月12日に株式払込み剰余金の取り崩しが行われ、10月26日に登記地の変更が完了するという。11月16日に株式併合・減資が発効し、同日から仮コードのみの取引がスタート。その間の11月17日に株主割当増資の権利落ちを迎え、11月30日~12月18日はパラレルトレードとなる見込み。

(同件につきましては、2015年8月26日付「株主割当増資などのスケジュールを変更へ」、2015年8月20日付「株主割当増資を計画」をご参照ください)
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/09/09)

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