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【9月9日の中国本土市場】
2015.09.09 17:50
主要指数はいずれも大幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前日比2.29％高の3243.08ポイント、A株指数が2.29％高の3397.55ポイント。B株指数は2.01％高の307.41ポイントと3日続伸した。深セン市場も3日連続で上昇し、A株指数が3.29％高の1881.32ポイント、B株指数が2.24％高の1083.78ポイントだった。両市場の売買代金は3営業日ぶりに増加に転じ、概算で8449億元に達し、前日に比べて約6割も拡大した。対照的に「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は再び売り越しになり、売越額は27億6700万元に達した。
本土市場は連日の急騰。ほぼ全面高で引けた。上海総合指数は順調に上げ幅を広げ、前場で本日の高値となる3200ポイント台半ばを付けた。その後の戻り売りをこなすと、大引けにかけて再び上昇。本日の高値付近で取引を終えた。休み明けとなった前日の米国市場では中国の追加緩和の観測が織り込まれ、ダウ平均が大幅に反発。本日の東京市場は日経平均が21年7カ月ぶりの上昇幅を記録し、香港市場でも好調に推移するなど、海外市場の動きがA株のさらなる地合い改善につながった。このほか、中国当局が財政出動の強化を示唆。中央銀行も大規模な流動性を供給した。これに前日の弱い貿易統計が加わり、景気対策への期待感が、買い戻しにつながった。
追加の財政出動の可能性が高まり、その対象となり得るインフラ関連の銘柄が上昇した。国棟建設（600321.SS）、四川路橋建設（600039.SS）、竜元建設（600491.SS）などの建設株にストップ高が目立った。鉄鋼業界の新5カ年計画の策定作業が進んでいると伝わり、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）がストップ高、撫順特殊鋼（600399.SS）が4.16％高など、鉄鋼株が上昇。また、8月のエコ自動車の販売が好調だったことから、自動車関連株が買われた。江淮汽車（600418.SS）がストップ高、広州汽車'A'（601238.SS）が5.24％高、国機汽車（600335.SS）が4.21％高。また、内陸部の原発建設が再開されるとの観測から、東方電気'A'（600875.SS）が2.50％高など、電力設備株も堅調だった。一方で上海地場系銘柄の一角が戻り売りに押され、上海百聯集団'A'（600827.SS）が2.14％安、上海機電'A'（600835.SS）が1.84％安。
B株市場はA株に連れ高し、連日の急騰。値下がりは大連冷凍機（200530.SZ）の0.13％安だけだった。上海B株では親会社の海外企業との大型提携が話題になり、上海普天郵通科技（900930.SS）がストップ高。地場系開発業者の上海市北高新（900902.SS）も同じくストップ高となった。深センB株では約2週間ぶりに売買を再開した仏山照明（200541.SZ）が5.31％高。直近の反発局面が織り込まれた。（中国部・畦田）
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