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【9月8日の中国本土市場】

2015.09.08 17:28

 主要指数はいずれも大幅高。上海市場は上海総合指数が前日比2.92%高の3170.45ポイント、A株指数が2.91%高の3321.42ポイントと5営業日ぶりに急反発したほか、B株指数は5.25%高の301.33ポイントと大幅に続伸した。深セン市場も大幅に続伸し、A株指数が3.83%高の1821.29ポイント、B株指数が2.80%高の1060.03ポイントだった。両市場の売買代金は前営業日に比べ約13%縮小し、概算で5242億元。今年2月末以来の低水準に沈んだ。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は45億1500万元まで急増した。

 前場の上海総合指数は総じて概ねマイナス圏で推移だった。前引けにかけて下げ幅を広げると、後場初めで3000ポイント割れ寸前まで後退、下落率は2%を超えた。午前発表の8月の中国貿易統計で輸入が大きく下振れしたことが悪材料視された。また、前日夜発表の国際収支統計では、8月に外貨準備高が939億米ドル縮小し、単月ベースで過去最大の減少額を更新。強まる資本流出の圧力も地合いを冷やした。それでも3000ポイントの大台は底堅く、その後は下げ幅を縮小。後場の中盤で上げに転じると、大引けにかけて一本調子で上昇し、3100ポイント台半ばで高値引けした。

 前日まで4日続落しており、値ごろ感が鮮明。こうしたなか、大型銀行株が後場で買い戻され、指数の上昇をけん引。全体の地合いも改善した。市場は中国人民銀行(中央銀行)による1500億元規模のリバースレポ実施を好感。さらに、国有企業改革の指導意見の概要が伝わったほか、個人投資家に対する長期保有株券の配当課税を免除する措置の即日施行、証券・金融先物取引所によるサーキットブレーカー制度の導入検討を含む一連の政策対応も、地合いの安定化につながった。

 両市場は全面高の様相。ストップ高銘柄は300を超えた。上海地場系の銘柄が好調。割安感に加え、国有企業改革や上海ディズニーランド開園効果なども織り込まれると、豫園商城(600655.SS)、上海海博(600708.SS)、大衆交通集団'A'(600611.SS)、上海百聯集団'A'(600827.SS)、上海錦江国際実業投資'A'(600650.SS)などがストップ高となった。このほか、石油、交通運輸、物流、ネット株などが買い進まれた。

 なお、B株市場はA株に連れ高し、全面高で引けた。(中国部・畦田)

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