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【9月7日の中国本土市場】
2015.09.07 17:31
主要指数は上海A株が4営業日続落、それ以外は4日ぶりに反発した。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.52%安の3080.42ポイント、A株指数が2.53%安の3227.36ポイントと大幅に下げたが、B株指数は1.98%高の286.29ポイントと反発した。深セン市場はA株指数が0.19%高の1754.06ポイント、B株指数が0.65%高の1031.09ポイントだった。両市場の売買代金は前営業日に比べ約2割縮小し、概算で6026億元にとどまった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しになったが、売越額は8600万元と急速に縮小した。
中国の証券当局は先週末、今後も株式市場に大きな変動があった場合は中国証券金融公司が様々な手段を通じて株価安定に努めるとの考えを発表。これによりPKO(株価維持策)打ち切りへの警戒感が後退し、週明けの上海総合指数は朝方に上昇し、節目の3200ポイントを回復した。もっとも、その後は大型株が足を引っ張り、前日終値を挟んで一進一退。そして後場で大型株が下げを主導し、指数は一本調子で下落した。本日は特に銀行株が指数の下げを主導。先週末に逆行高だった反動に加え、理財商品の運用難や早期償還数の増加、振るわない中間決算などが嫌気された。交通銀行'A'(601328.SS)がストップ安に沈み、中国建設銀行'A'(601939.SS)が8.78%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が8.68%安。抗日戦争勝利70周年を記念する軍事パレードの終了を受け、国防関連の銘柄が材料出尽くしの売りに見舞われた。中航航空電子(600372.SS)が9.05%安、航天動力ハイテク(600343.SS)が8.47%安、中航動力(600893.SS)が8.19%安、成発航空科技(600391.SS)が7.86%安。
一方で、両市場全体では6割の銘柄が上昇。PKO打ち切りの警戒感が後退した中、割安感から押し目買いが入った。国務院がビッグデータや「三網融合」(トリプルプレイ)に関する発展計画を出したことが材料視され、IT関連やメディア株が上昇。陝西広電網絡(600831.SS)と信雅達システム(600571.SS)がストップ高で引けた。医薬セクターも買い戻され、羚鋭製薬(600285.SS)が5.82%高、羚鋭製薬(600285.SS)が5.82%高、恒瑞医薬(600276.SS)が5.48%高。
なお、B株市場も買い戻しが先行。上海B株は全面高となった。上海市政府系の上海錦江国際実業投資(900914.SS)は国有企業改革の期待感に加え、堅調な中間決算が評価され、6.60%高で上昇率1位。大連市政府の傘下にある大化集団大連化工(900951.SS)も改革の思惑から、6.16%高でこれに続いた。深センB株ではA株増資の完了を発表した深セン国際企業(200056.SZ)が6.61%高で上昇率1位。一方で8銘柄が下落し、酒造株の張裕葡萄酒(200869.SZ)は3.25%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)は1.59%安で下落率1~2位に沈んだ。(中国部・畦田)
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