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【9月1日の中国本土市場】

2015.09.01 17:39

 主要指数はいずれも続落。上海市場は上海総合指数が前日比1.22%安の3166.62ポイント、A株指数が1.21%安の3317.96ポイント、B株指数が4.44%安の287.25ポイント。深セン市場はA株指数が4.61%安の1785.99ポイント、B株指数が2.72%安の1038.98ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約9%減少し、概算で7256億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は11億9100万元だった。

 本日発表された8月のCFLP製造業PMIは6カ月ぶりに50を割り、3年ぶりの低水準。景況感の悪化を受け、上海総合指数は前場の中盤で下げ幅を広げ、3100ポイントを割り込んだ。だが、大型株を中心に買い戻され、下げ幅を縮小。後場は3150ポイント付近で推移した。上海市場と深セン市場のいずれも、全体の7割半の銘柄が下落。幅広い銘柄が売られるなか、銀行株が堅調で、下落率は東京市場や香港市場に比べ小さかった。政府による下支えに加え、景気対策や追加金融緩和を期待した買いが入ったもようだ。

 昨日は軟調だった国有銀行株が買われ、上海総合指数の上昇に寄与。中国建設銀行'A'(601939.SS)が8.70%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が7.39%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が5.68%高、中国銀行'A'(601988.SS)が4.92%高。中堅の銀行株も多くが続伸し、交通銀行'A'(601328.SS)が6.12%高、中国民生銀行'A'(600016.SS)が3.96%高。全国人民代表大会(全人代)常務委員会が商業銀行法を一部改正し、預貸比率を75%以下に制限する規定を撤廃。利下げや金利自由化の動きで銀行の利ザヤが縮小するなか、業績維持のために融資を拡大する道が開けたことを好感した。また、銀行株の割安感が鮮明などことも、追い風となった。

 原油相場の反発を受け、石油株も堅調。中国石油天然気'A'(601857.SS)が3.02%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.82%高。このほか証券株も総じて堅調だった。保険株はまちまち。上場企業の合併・再編と市場化を主軸とした改革案を政府4部門が発表したことを好感し、中央政府系の上場企業が上昇も目立った。

 上海B株市場は幅広い銘柄が売られ、値上がりは1銘柄のみ。深センB株市場は全面安だった。(中国部・千原)

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