中国株ニュース 詳細
【8月28日の中国本土市場】
2015.08.28 18:12
主要指数は大幅に続伸。B株指数は3日続伸となった。上海市場は上海総合指数が前日比4.82%高の3232.34ポイント、A株指数が4.82%高の3386.18ポイント、B株指数は5.36%高の309.24ポイント。深セン市場も同様で、A株指数が5.41%高の1931.74ポイント、B株指数が3.12%高の1086.82ポイント。両市場の売買代金は前日に比べて約18%増加し、概算で8996億元に上った。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は連日の大幅な買い越しから一転、本日は売りが上回った。売越額も24億1000万元と巨額に上った。
前日の米国株市場ではダウ平均が大幅に続伸。これにより世界同時の株安・景気低迷の警戒感がさらに和らいだ。さらに前日のA株急反発の背景に政府系マネーによる買い支えがあるとの観測も広がり、PKO(株価維持策)打ち切りの懸念も後退。週末の本土市場は引き続き自律反発狙いの買い戻しが目立った。上海総合指数は3100ポイントを回復して高く寄り付くと、前場は堅調に推移。そして後場で一本調子に上げ幅を広げ、終値を3200ポイントに乗せて高値引けした。
両市場全体の値下がり銘柄数はわずか20足らず。年金基金の運用改革で最大2兆元が投資に充てられる方針が明らかになり、将来的な長期マネー流入の観測が地合いを支えた。さらに人民元高が進み、資本流出の懸念も後退。上場企業による中間決算の発表がピークを迎え、個別銘柄の割安感があらためて意識された。
中央政府は外資による不動産投資の規制を緩和すると発表。これを手がかりにデベロッパーが大幅高となり、臥龍地産(600173.SS)や上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)がストップ高、上海世茂(600823.SS)が6.46%高、北京首都開発(600376.SS)が5.73%高。本日の人民元高や好業績を好感し、航空株が連騰した。中国国際航空'A'(601111.SS)は大幅増益の中間決算を明らかにし、8.90%高。また、中国を含む世界経済の過度な悲観論が和らぎ、商品相場が反発した。これを受け、資源・エネルギーセクターが続伸。石油大手の中国石油天然気'A'(601857.SS)は大幅減益の中間決算も悪材料出尽くしとなり、4.10%高で大引け。さらに鉄道インフラ関連の銘柄が急騰した。海外での受注競争で中国メーカーが日本勢を相手に健闘していると伝えられており、中国中車'A'(601766.SS)、中国鉄建'A'(601186.SS)、中国交通建設'A'(601800.SS)などがストップ高。
B株市場も連日の急騰で、本日は全面高となった。上海B株では上海市政府系の銘柄が好調。上海錦江国際実業投資(900914.SS)は2ケタ増益を確保した中間決算も手がかりになり、ストップ高で引けた。深センB株ではワイン大手の張裕葡萄酒(200869.SZ)が9.12%高となり、指数の上昇をけん引。中間決算の2ケタ増収増益に加え、海外企業を買収する計画も手がかりになった。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門