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【8月28日の香港市場】
2015.08.28 18:16
主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比1.03%安の2万1612.39ポイント、H株指数は1.14%安の9750.73ポイントと、いずれも反落した。レッドチップ指数は小幅に続伸し、0.79%高の4057.83ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約8%減少し、概算で1128億7900万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は3億4000万元の買い越しとなった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に続伸。世界的な株高に加え、米国の4-6月の経済成長率が市場予想を上回ったことを好感した。良好な外部環境を受け、香港の主要指数は高く寄り付き、ハンセン指数は始値で2万2000ポイントを回復。H株指数も1万ポイント台で寄り付いた。上海総合指数も堅調に推移したが、香港市場では本土系銀行株が重荷となり、主要指数が上げ幅を縮小。上海総合指数は高値引けしたが、ダウ平均先物が下げたことを嫌気し、ハンセン指数とH株指数は取引終了間際に下げに転じた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行株が大幅安。交通銀行(03328.HK)が4.72%安、中国工商銀行(01398.HK)が4.03%安、中国建設銀行(00939.HK)が3.76%安、中国銀行(03988.HK)が3.53%安となり、下落率1~4位に並んだ。中国工商銀行や交通銀行が6月中間決算を発表したが、いずれも小幅増益にとどまったうえ、不良債権比率が大幅に増加したほか、収益性も低下しており、これらが大きな売り材料となった。また、米国景気の回復傾向が明らかとなったことで、利上げへの警戒感が高まり、幅広い香港系の銘柄が軟調だった。
一方、聯想集団(00992.HK)が上昇率1位の6.65%高。下期の財務コスト削減に向けた措置が伝わり、これが手がかりとなった。原油相場の反発を受け、エネルギー株が総じて堅調。崑崙能源(00135.HK)が3.24%高、神華能源(01088.HK)が2.87%高、中国石油化工(00386.HK)が2.77%高となり、上昇率2~4位に並んだ。ただ、中国石油天然気(00857.HK)は堅調に推移していたものの、地合いの悪化を受け、取引終了間際に下げに沈んだ。
そのほかの銘柄では、19.00%減益の6月中間決算を発表した東風汽車集団(00489.HK)が6.80%高。すでに大幅に調整したことから、悪材料出尽くし感から買われたもようだ。そのほかの自動車株も連れ高した。(中国部・千原)
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