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【8月26日の中国本土市場】

2015.08.26 17:56

 主要指数はA株が5営業日続落、B株が5日ぶりに反発した。上海市場は上海総合指数が前日比1.27%安の2927.28ポイント、A株指数が1.27%安の3066.64ポイント、B株指数が0.63%高の279.07ポイント。深セン市場はA株指数が3.07%安の1773.44ポイント、B株指数が1.60%高の1030.35ポイント。両市場の売買代金は前日に比べて4割近くも急増。概算で8940億元に達した。さらに「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は75億元に達し、3日連続の大商い。 海外勢は押し目買いの姿勢が鮮明だ。

 本土市場は荒れ気味の相場となった。上海総合指数は乱高下を経て、最終的に3000ポイントの大台を守れずに取引を終了。前場中盤で一本調子に下げて2900ポイントを割り込み、本日の安値を記録。その後一転して急伸し、後場初めで3100ポイントに接近して高値を付けたものの、大引けにかけて再び失速した。日中値幅は240ポイントを超え、あらためて不安定な地合いを露呈。前日夜に中国人民銀行(中央銀行)が基準金利と預金準備率の同時引き下げを発表したことを手がかりに、自律反発狙いの買い戻しが活発化した。一方で強力な追加金融緩和を行っても前日の米国株市場でダウ平均が最終的に続落するなど、海外投資家の中国リスクに対する根強い警戒感も鮮明だった。これにより、中国の個人投資家も世界同時株安、同時不況への懸念を払しょくできず、指数も不安定な値動きになった。

 両市場全体では約2割の銘柄が上昇。預金準備率の引き下げを受け、招商銀行'A'(600036.SS)が9.38%高、北京銀行(601169.SS)が8.96%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が4.11%高など、銀行株が切り返した。また、貸出基準金利の引き下げを好感し、不動産や自動車株などが反発。上海汽車(600104.SS)が6.44%高、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)が6.43%高、広州汽車'A'(601238.SS)が4.54%高、保利房地産(600048.SS)が2.87%高。来週末の大型連休を控え、観光セクターも反発した。黄山旅行開発'A'(600054.SS)が8.90%高、中青旅(600138.SS)が4.31%高。

 一方で中国を含む世界同時株安、同時不況の警戒感は拭えず、多くの銘柄が続落した。証券当局や大手証券各社に不祥事の疑惑が浮上。これを嫌気し、証券セクターが続落した。国金証券(600109.SS)がストップ安に沈み、光大証券(601788.SS)が6.70%安、中信証券'A'(600030.SS)が2.51%安。リスク回避からIT・ソフトウエアをはじめとするグロース株が引き続き調整した。浙大網新(600797.SS)、用友ネット(600588.SS)などがストップ安。商品相場の先安感も加わり、資源・エネルギー関連株も総じて崩れた。石油エンジニアリングの中石化石油工程技術服務'A'(600871.SS)は赤字の中間決算も加わり、ストップ安。

 軟調なA株とは対照的に、B株市場は値上がり数が値下がりを上回った。上海B株では大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.64%高。深センB株でも自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が6.91%高など、両B株市場で大型株が切り返し、指数の上昇をけん引した。(中国部・畦田)

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