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【8月24日の中国本土市場】
2015.08.24 17:21
主要指数は3営業日連続で大幅安。いずれも記録的な下げとなった。上海市場は上海総合指数が前営業日比8.49%安の3209.90ポイント、A株指数が8.48%安の3362.83ポイント、B株指数が9.41%安の303.14ポイント。深セン市場はA株指数が7.69%安の1969.46ポイント、B株指数が7.08%安の1059.87ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べて3割近くも減少。概算で6317億元に過ぎなかった。7000億元割れは今年3月13日以来。パニック売りが膨らみ多くの銘柄が取引開始早々にストップ安。一方で買い注文は限られたことで、商いは急激に先細り、市場の流動性は低下した。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は82億6200万元と過去2番目の規模に膨らんだ。
週明けの本土市場は全面安。値上がりはわずか15銘柄で、ストップ安の銘柄は2200に迫った。上海総合指数は大きく下げて寄り付くと、その後も下げ止まらず、前場半ばで3200ポイント割れ寸前まで後退した。その後は大引けまで安値圏で低迷。結局、同ポイントは維持したものの、年初来の上げ幅をすべて吐き出して大引け。日中の下落幅は300ポイントに迫り、07年6月4日に次ぐ過去3番目の大きさ。さらに97年5月22日に次ぐ過去6番目の下落率に沈んだ。先週の株価急落で投資家心理が悪化するなか、先週末の米国株市場でもダウ平均が記録的な下げ幅を記録。頼みの米国株まで急落したことで、投資家は“中国発”での世界的な金融危機、リーマンショックの再来を警戒。現地では“7年ごと”の金融危機の到来を予想する声もあり、パニック売りがパニック売りを呼ぶ悪循環に陥った。
さらに国内要因をみても、◆週末に中国人民銀行(中央銀行)が利下げや預金準備率の引き下げを見送り、証券当局もPKO(株価維持策)の継続・強化をめぐる明確なシグナルを出さなかったことから、政策への失望感が蔓延した、◆機関投資家の行動指標ともいえる指数先物がストップ安で張り付き、地合いを一段と冷やした、◆上海総合指数が支持線とみられていた200日線や3500ポイントを早々に割り込んだことで、投資家は下値のめどがつかず、パニック売りが連鎖した、◆一部企業の決算内容が振るわず、業績期待感が後退した、◆複数の統計から足元の資金流出や景気減速があらためて裏付けられた―――などが挙げられる。国内外の悪材料が重なり、個人投資家のマインドが極度に悪化したようだ。
セクター、大型・中小型問わず、大半の銘柄がパニック売りに見舞われた。A株の記録的な下げに引きずられ、B株市場も全面安。上海鼎立科技(900907.SS)は大幅増益の中間決算や株式分割(無償交付)の実施などもまったく材料にならず、ストップ安に沈んでいる。(中国部・畦田)
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