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【8月21日の中国本土市場】
2015.08.21 18:04
主要指数はいずれも大幅続落。上海市場は上海総合指数が前日比4.27%安の3507.74ポイント、A株指数が4.27%安の3674.72ポイント、B株指数が3.72%安の334.65ポイント。深セン市場はA株指数が5.39%安の2133.72ポイント、B株指数が3.79%安の1140.74ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約12%減少し、概算で8694億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は7億7400万元だった。
上海市場は大きく下げて寄り付き、3600ポイントを支持線としてマイナス圏で推移。前引け間際に大台を割り込んだ。後場寄り直後に3500ポイントを下回る場面もあったが、政府筋とみられる買いが入り、後場の中盤で3600ポイントを回復。だが、戻り売りに押され、再び3500ポイントを割り込んだ。終値ではかろうじて3500ポイント台を維持できたが、今年7月8日以来の3600ポイント割れとなった。週間下落率はここ7週間で最大の11.53%に達した。上海市場の下落銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場も8割近くの銘柄が下落した。
本日は国内外の悪材料が多数。米国の新規失業保険申請件数が市場予想に反して増加。中国製品にとって大きなマーケットである米国の景気回復に対する不透明感が意識された。欧州ではギリシャのチプラス首相が辞意を表明し、債務問題をめぐる懸念が高まった。アジアでは北朝鮮が21日午後5時から朝鮮人民軍の前線連合部隊が準戦時状態に入ると宣言。中国では8月の財新中国製造業PMI(速報値)が市場予想を下回り、ここ6年5カ月で最低の水準となった。投資家心理が大きく悪化し、両市場合計の売買代金も2週間ぶりに9000億元を下回った。
上海A株市場は幅広い銘柄が売られたが、昨日ストップ高だった方正科技集団(600601.SS)が続伸し、4.61%高だった。上海世茂(600823.SS)は30.03%増益の6月中間決算を材料に2.77%高。このほか電力株の一角などが堅調だった。一方、深センB株市場は全面安。上海市場も幅広い銘柄が売られ、値上がりは1銘柄にすぎなかった。(中国部・千原)
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