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【8月20日の香港市場】
2015.08.20 18:41
主要指数は大幅に続落。ハンセン指数は前日比1.77%安の2万2757.47ポイント、H株指数は2.25%安の1万402.72ポイントと5日続落した。レッドチップ指数は4日続落となり、1.79%安の4106.96ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約15%増加し、概算で1050億7100万HKドル。6営業日ぶりに1000億HKドルを超える大商い。「港股通」(上海経由の香港株投資)は4億9300万元の買い越しだった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録発表を受けて9月の利上げ観測が後退したにもかかわらず、前日の米国株市場は大幅に下落。原油などコモディティ価格も調整した。中国経済の先行き不透明感が世界的なリスクオフを加速させており、本日の香港市場も引き続き幅広い銘柄が売られた。主要指数は大引けまで軟調に推移。上海総合指数の急落が追い打ちをかけ、後場で下げ幅を広げた。ハンセン指数は2万3000ポイントを割り込み、約8カ月ぶりの安値で大引け。H株指数は1万ポイントの大台割れすら視野に入った。国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)への人民元の採用が大幅にずれ込むことが確定し、人民元改革をめぐる失望感が広がったことも大きい。
1-7月の国有企業全体の売上高が前年同期を6%も下回ったことで、市場は中国経済の減速を一段と警戒。景気敏感セクターの多くが見切り売りに見舞われた。原油相場に底入れの兆しがみられず、崑崙能源(00135.HK)が6.12%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中国石油天然気(00857.HK)が3.95%安、神華能源(01088.HK)が3.54%安、中国海洋石油(00883.HK)が3.18%安など、エネルギー関連株が大きく下げた。
また、中国銀河証券(06881.HK)が5.52%安、中信証券(06030.HK)が4.52%安、広発証券(01776.HK)が3.27%安など、証券株が大幅安。香港株に加え本土株も不安定な地合いとなっており、業績のピークアウトが警戒された。7月の自動車大手の国内販売が低迷したと伝わり、自動車セクターも軟調。広州汽車(02238.HK)が4.04%安、長城汽車(02333.HK)が3.55%安、吉利汽車(00175.HK)が3.33%安と値下がりした。
一方で年内にも道路料金の改革が実施に移されるとの観測から、安徽高速道路(00995.HK)が2.94%高、浙江高速道路(00576.HK)が1.47%高、深セン高速道路(00548.HK)が0.18%高と、高速道路株が堅調だった。個別では医療機器大手の山東威高集団医用高分子製品(01066.HK)が4.38%高。中間期で2桁増益を確保し、買い安心感が広がった。アルミ形材メーカーの中国忠旺控股(01333.HK)も2.75%高。厳しい状況のなかで最終増益を確保したことが好感された。(中国部・畦田)
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