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【8月19日の香港市場】
2015.08.19 18:15
主要指数はそろって続落。ハンセン指数は前日比1.30％安の2万3167.85ポイント、H株指数は1.18％安の1万642.24ポイントと4日続落した。レッドチップ指数は3日続落となり、1.20％安の4181.86ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約14％増加し、概算で917億7300万HKドルだった。「港股通」（上海経由の香港株投資）は再び買い越しとなったが、買越額は1億2800万元にとどまった。
中国の弱い経済指標や強まる人民元の先安感、上海A株の大幅安などが世界的なリスクオフへとつながり、前日の米国株市場は調整。外部環境も悪化に転じ、本日の香港の主要指数は引き続き軟調だった。朝方こそ小高く推移したが、本日も上海総合指数が急落したことが影響し、香港の主要指数は前場で下げ幅を拡大。午後になると上海総合指数は急速に戻していったが、香港では中国経済の先行き不透明感が重しとなり、主要指数は軟調に推移した。米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録が発表される明日未明が近づき、買い手控えのムードも鮮明だった。
今後数カ月は中国の輸出が減少する可能性があるとの見解を商務部が発表。前日発表の中国の経済指標も弱い内容にとどまり、本日も人民元の先安感が強まった。これを受けて航空株が大幅安。中国南方航空（01055.HK）が4.09％安、中国国際航空（00753.HK）が3.78％安、中国東方航空（00670.HK）が1.96％安と、本土の大手3社が売られた。香港系の国泰航空（00293.HK）は市場予想を下回る中間決算も加わり、7.68％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。また、人民元安や中国経済減速の悪影響が織り込まれ、マカオのカジノ株が低迷。銀河娯楽（00027.HK）が同2位の4.43％安、サンズチャイナ（01928.HK）が同4位の3.36％安となった。
加えて、中国の貿易低迷や天津市の爆発事故の影響などが警戒され、港湾セクターも続落した。青島港国際（06198.HK）が4.63％安、秦皇島港（03369.HK）が1.51％安、天津港発展（03382.HK）が1.42％安。フォワーダー事業を手がける中国外運（00598.HK）は大幅増益の中間決算を発表したものの、地合いの悪さに勝てず3.20％安で引けた。また、今後の電力需要の低迷を織り込み、電力セクターが下落。特に中国広核美亜電力（01811.HK）は8.78％安と急落した。
一方、足元で調整していた聯想集団（00992.HK）が反発し、4.25％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。インドでスマートフォンの生産基地を建設する計画が好感された。不動産大手の中国海外発展（00688.HK）は中間期の2桁増益を手がかりに0.43％高。リスク回避による金相場の値上がりを期待し、産金株の招金砿業（01818.HK）が5.73％高だった。（中国部・畦田）
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