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【8月18日の香港市場】
2015.08.18 18:19
主要指数はそろって続落。ハンセン指数は前日比1.42%安の2万3474.97ポイント、H株指数は1.75%安の1万770.05ポイントと3日続落した。レッドチップ指数は続落となり、1.50%安の4232.91ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約23%増加し、概算で808億3300万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は売り越しに転じ、1億4800万元の売越額だった。
前日の米国株市場は堅調な住宅統計を手がかりに、ダウ平均が上昇。さらに本日の人民元レートも安定的に推移したことから、朝方の香港の主要指数は小幅高でもみ合った。もっとも、上海A株市場の地合いが急激に悪化すると、香港市場もこれに引きずられる形で売りが拡大。主要指数は後場で下げ幅を広げた。ハンセン指数は2万3000ポイント台半ばまで後退。今年に入り始めて昨年末の終値を下回り、年初来でマイナスに転落した。A株急落に加え、中国経済の減速懸念や天津市濱海地区での爆発事故の悪影響などが警戒された。
A株急落にともない、A・H重複上場株が大きく下げた。国有企業改革をテーマに足元買われていた洛陽玻璃(01108.HK)だが、本日は17.37%安で大引け。民営企業の東北電気(00042.HK)は赤字計上の中間決算も悪材料視され、7.91%安に沈んだ。好決算で前日急騰した広州白雲山医薬(00874.HK)には利食い売りが膨らみ、6.26%安。天津地場系の天津創業環保(01065.HK)は濱海地区の爆発事故の影響も懸念され、8.08%安となった。中国有数の貿易港である天津港の付近で今回、大規模な爆発事故が発生しただけに、投資家は貿易全体への影響や他の主要港湾への問題波及を警戒。これを背景に主要港湾株が調整し、大連港(02880.HK)が7.14%安、廈門国際港務(03378.HK)が3.98%安、招商局国際(00144.HK)が3.02%安、青島港国際(06198.HK)が1.24%安。外需関連株は総じてさえず、エレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)は5.80%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。また、爆発事故による保険金支払いの負担が警戒され、損保2位の平安保険(02318.HK)が3.03%安と続落。香港系銘柄も全体の地合いの悪化に逆らえず、多くが調整した。中堅銀行の創興銀行(01111.HK)は増資計画が嫌気されて9.32%安。
一方で、本土系電力株の華潤電力控股(00836.HK)が4.07%の逆行高。中間決算で二桁増益を確保したことが好感された。また、メディア企業の華泰瑞銀(08006.HK)は株式分割(無償交付)の計画を手がかりに14.80%高。このほか、高速道路株が比較的堅調で、浙江高速道路(00576.HK)が1.80%高、安徽高速道路(00995.HK)が1.38%高、深セン高速道路(00548.HK)が1.32%高だった。(中国部・畦田)
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