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【8月14日の香港市場】
2015.08.14 18:40
主要指数は本日もまちまち。ハンセン指数は前日比0.11％安の2万3991.03ポイント、H株指数は0.18％安の1万1060.06ポイントと、小幅に反落した。一方でレッドチップ指数は3日ぶりに小反発し、0.03％高の4311.61ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約26％も減少。概算で641億9700万HKドルまで落ち込み、今月の最低記録を更新した。「港股通」（上海経由の香港株投資）は2億9000万元の買い越しだった。
週末の香港市場はさえない地合いの一日。商い全体が縮小し、主要指数は概ね前日終値を挟んだ小動きに終始した。ハンセン指数はもみ合いつつも、2万4000ポイントを維持できずに大引けしている。今週の波乱要因である人民元レートに関して、本日は基準値、市場での実勢レートいずれも緩やかな元高となった。一方で投資家は人民元急落への不安感も拭えず、全般的に様子見ムードが濃厚。取引終了後の当局の政策や、来週以降に発表ピークを迎える上場企業の中間決算などの内容を見極めたいとの意識が働いた。
香港地場系の銘柄が買い戻された。香港鉄路（00066.HK）は市場予想を上回る中間決算を手がかりに、2.08％高。中電控股（00002.HK）は前日昼に発表した決算は減収減益だったが、安定配当が評価されて1.66％高。また、マカオのカジノ株も持ち直した。サンズチャイナ（01928.HK）は大幅減益の決算内容も織り込み済みで、1.19％高。本土系銘柄では中央政府系の国有企業株が堅調。国有企業改革をテーマとした買いが入り、中石化石油工程技術服務（01033.HK）が9.67％高、中国石化上海石油化工（00338.HK）が7.96％高、保利文化集団（03636.HK）が7.49％高、中国機械設備工程（01829.HK）が4.40％高。経緯紡織機械（00350.HK）は親会社が正式に同社H株の非公開化を提案し、株価は5.04％高と公開買付の提示価格に迫った。
一方で全体的にみると、業績不振の銘柄は低迷。中間期で業績悪化の見通しを明らかにした中国建材（03323.HK）と中航国際控股（00161.HK）、霊宝黄金（03330.HK）はいずれも3％以上下落した。また、エレクトロニクス大手の聯想集団（00992.HK）が5.84％安と続落し、昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位。大幅減益の4－6月期決算に加え、大規模な人員削減策が投資家心理を圧迫した。このほか、原油相場が下げ止まらず、中国石油天然気（00857.HK）が2.01％安、中国海洋石油（00883.HK）が1.59％安と、石油株が調整。
個別では天津港発展（03382.HK）が1.22％安。天津市濱海地区で発生した大規模な倉庫爆発事故をめぐり、同社は事故を起こした企業とは無関係であり、経営への影響も限定的との声明を発表した。それでも海外投資家の警戒感は拭えず、売買再開後は売りに押された。（中国部・畦田）
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