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【8月4日の中国本土市場】

2015.08.04 17:21

 主要指数はいずれも大幅高。上海市場はそろって4日ぶりに大きく反発し、上海総合指数が前日比3.68%高の3756.54ポイント、A株指数が3.68%高の3935.67ポイント、B株指数が5.64%高の350.73ポイントだった。深セン市場はA株指数が4日ぶりに大幅反発し、4.78%高の2250.22ポイント。B株指数は反発し、1.69%高の1228.07ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約7%増加し、概算で9065億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は昨日に続いて売り越しとなり、売越額は2億7400万元だった。

 上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、前場の中盤まで一進一退だったが、その後は一本調子で上げ幅を拡大した。後場で3700ポイントを抜き、本日の高値付近で終了。3日ぶりに終値で3700ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の8割半に達した。深セン市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。ただ、引き続き手控えムードが強く、売買代金は3日連続で1兆元を下回った。

 7月の製造業PMIが下振れしたことを受け、景気先行きの不透明感が強まるなか、インフラ建設を推進するため、中国の政策性銀行が1兆元を超える規模の起債を計画していると、外電が報道。こうした材料に加え、証券取引所では空売りのルールを変更。受渡期間を延長することで、投機的な空売りを抑制する姿勢を示した。ただ、投資家心理の改善は進まず、商いは伸び悩んだ。本日は大型株も堅調。海外の原油相場が下落するなか、二大石油株がそろって上昇。中国石油化工'A'(600028.SS)が2.59%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.36%高だった。昨日は堅調だった銀行株は多くが続伸したものの、上げ幅は小さかった。個別の材料があった銘柄では、中国高科(600730.SS)がストップ高。筆頭株主が株式分割(株式配当)を提案したことを好感した。

 上海B株市場は全面高。なかでもA株を上場していない純粋B株の上昇が目立ち、恒天凱馬(900953.SS)と上海凌雲実業(900957.SS)がストップ高だった。深セン市場も幅広い銘柄が買われた。下落したのは2銘柄で、いずれも自動車株。長安汽車(200625.SZ)が2.74%安、江鈴自動車(200550.SZ)が2.37%安だった。(中国部・千原)

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