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【7月31日の中国本土市場】

2015.07.31 17:50

 主要指数は深センB株を除いて続落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.13%安の3663.72ポイント、A株指数が1.13%安の3838.07ポイント、B株指数が1.73%安の351.32ポイント。深セン市場はA株指数が0.82%安の2207.78ポイント。こうしたなかでB株指数は0.17%高の1233.46ポイントと、小幅に反発した。両市場の売買代金は前日比で約24%も減少。概算で8781億元まで後退した。1兆元の大台割れは今月3回目。9000億元に届かなかったのは、今年の3月16日以来。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は5億2700万元だった。
 
 週末の本土市場は5割半の銘柄が値下がり。上海総合指数はマイナス圏で小幅にもみ合った。後場半ばで上げに転じ、3700ポイントを回復する場面もあったが、薄商いが重しとなり失速。大引けにかけて下げ幅を広げ、3600ポイント台半ばで今月の取引を終えた。7月は月間で600ポイント以上も下落。下落率は14%を超えた。CFLP製造業PMIの発表を明日に控え、投資家は想定以上の減速を警戒。中国共産党の中央政治局会議で下期の大まかな政策見通しが示されたが、8月前半の開催が予想される非公式の重要会議「北戴河会議」を前に、当局が大きく動く可能性は低いと判断。個人の投資マインドは依然として冷え込んでおり、商い縮小の中で手仕舞い売りが目立った。

 足元、堅調だった重工セクターの一角が、戻り売りに押された。航空宇宙設備大手の中国航空工業集団公司の傘下上場企業が反落し、中航重機(600765.SS)が8.51%安、中航資本(600705.SS)が7.63%安、中航航空電子(600372.SS)が6.11%安。航空大手が連日の大幅調整で、中国国際航空'A'(601111.SS)がストップ安、中国東方航空'A'(600115.SS)が8.55%安。観光株も戻り売りが目立ち、黄山旅行開発'A'(600054.SS)が7.40%安だった。また、原油相場の下落を受け、石油大手の中国石油天然気'A'(601857.SS)が5.29%安。マクロ経済減速の警戒感から、景気敏感セクターが全般的に売られた。

 一方で鉄道関連の銘柄が逆行高だった。中国政府が鉄道の投資・運営に関して、民間に全面的に開放すると発表。これによる投資の活発化を織り込み、中鉄鉄竜コンテナ(600125.SS)がストップ高で引けたほか、中鉄二局(600528.SS)が7.15%高、広深鉄路'A'(601333.SS)が4.63%高、中国鉄建'A'(601186.SS)が3.65%高。今夜にも2022年冬季オリンピックの開催都市が決まり、北京市が最終選考に残っていることから、スポーツ関連株の一角が上昇。中体産業(600158.SS)が3.25%高だった。

 なお、B株市場はA株に連れ安し、値下がり数の方が多かった。それでも上海B株では大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.47%高と堅調。深センB株では自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が3.83%高と買い進まれ、指数の上昇に貢献した。(中国部・畦田)

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