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【7月29日の香港市場】
2015.07.29 18:22
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.47%高の2万4619.45ポイント、レッドチップ指数は0.45%高の4385.72ポイントと、いずれも続伸。H株指数は4日ぶりに反発し、0.90%高の1万1273.69ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約25%減少し、概算で859億8900万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は7億2900万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が6日ぶりに大幅反発。原油相場の下げ止まりを受け、石油株などが買われた。外部環境の改善を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。一方、上海総合指数が下げに転じてV字反発。これに香港の主要指数も連動するかたちで推移した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて様子見ムードが強く、メインボードの売買代金は3日ぶりに1000億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の下げ止まりを好感し、石油株が続伸。昨日の上昇率4位だった中国石油天然気(00857.HK)が、本日は同3位の2.75%高。事業再編を材料に、アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことも追い風となった。中国石油化工(00386.HK)は1.37%高、中国海洋石油(00883.HK)は0.41%高。その他のエネルギー株も連れ高し、崑崙能源(00135.HK)が上昇率1位の4.11%高、神華能源(01088.HK)が同4位の2.73%高だった。招商局国際(00144.HK)は割安感を手がかりにアナリストが投資判断を引き上げたことを受け、同2位の3.47%高。マカオのカジノ株は値ごろ感から反発し、銀河娯楽(00027.HK)が2.69%高、サンズチャイナ(01928.HK)が2.01%高だった。
一方、本土系不動産株は続落し、華潤置地(01109.HK)が0.46%安、中国海外発展(00688.HK)が0.40%安。昨日の下落率2位だった平安保険(02318.HK)も続落し、本日は同3位の1.08%安だった。ディフェンシブな消費関連株やインフラ関連株の下げも目立った。
このほかの銘柄では、約1カ月ぶりに売買を再開した中国国際航空(00753.HK)が7.42%安。A株増資と同時に15年6月中間決算の大幅増益見通しを明らかにしたが、売買停止中の地合いを一気に織り込むかたちで売られた。また、長城汽車(02333.HK)が5.60%安。利益率の低下を手がかりにアナリストが投資判断と目標株価を引き下げたことを嫌気した。鳳凰衛視(02008.HK)は業績悪化の見通しを材料に2.41%安。粤首環保(01191.HK)は追加の増資計画が悪材料となり、29.62%安に沈んだ。
信義光能(00968.HK)は8.76%高。太陽光発電事業への期待感から、アナリストが目標株価を引き上げたことを好感した。経緯紡織機械(00350.HK)は親会社による公開買付(TOB)を材料に4.29%高。中海発展(01138.HK)は政府からの補助金が業績の押し上げ要因になると発表し、4.48%高だった。(中国部・千原)
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