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【7月28日の香港市場】

2015.07.28 18:05

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.62%高の2万4503.94ポイント、レッドチップ指数は0.22%高の4365.82ポイントと、いずれも3日ぶりに反発。H株指数は3日続落し、0.51%安の1万1173.04ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約1%減少し、概算で1152億7300万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は3億400万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、原油安や上海市場の大幅安を受け、ダウ平均が5日続落。低迷が続く外部環境を背景に、本日の香港市場は主要指数が小幅安で寄り付いた。投資家が警戒している上海市場は大幅安で始まったが、前場の中盤から下げ幅を急速に縮小。これを好感し、香港市場の主要指数は前場で上げに転じ、本日の高値を付けた。ただ、上海市場が再び軟調になると、香港市場でも本土系の銘柄を中心に売られ、H株指数は後場から総じて小幅安で推移した。ハンセン指数は香港系や外国系の銘柄などに支えられ、上げ幅は縮めたものの、後場も堅調だった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、ディフェンシブな消費関連株の上昇が目立った。華潤創業(00291.HK)が上昇率1位の2.94%高だったほか、蒙牛乳業(02319.HK)が1.94%高、百麗国際(01880.HK)が1.73%高、中国旺旺(00151.HK)が1.50%高。このところ原油安を背景に軟調だった石油株だが、値ごろ感から買われ、中国海洋石油(00883.HK)が上昇率2位の2.66%高、中国石油天然気(00857.HK)が同4位の2.00%高。時価総額の大きな外国系金融株も堅調で、AIA(01299.HK)が同3位の2.65%高、HSBC(00005.HK)が1.62%高だった。

 一方、本土系銘柄を中心に売られ、なかでも不動産株の下げが大きかった。華潤置地(01109.HK)が下落率1位の2.72%安、中国海外発展(00688.HK)が同3位の1.78%安。主な本土系金融株も軟調で、平安保険(02318.HK)が同2位の2.43%安だったほか、中国工商銀行(01398.HK)が0.73%安、中国銀行(03988.HK)が0.69%安、交通銀行(03328.HK)が0.57%安。マカオ政府が経済のマイナス成長見通しを発表したことを受け、サンズチャイナ(01928.HK)が0.76%安、銀河娯楽(00027.HK)が0.74%安。

 このほかの銘柄では、中国東方航空(00670.HK)が4.34%安。A株増資の計画を進める一方で、米デルタ航空を割当先とするH株増資を発表。寄付きは売買停止中の地合いを織り込む形で大幅安だったが、H株増資の規模が小さく、割当価格が直近終値を上回っていたことを手がかりに、下げ幅を縮めた。(中国部・千原)

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