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【7月28日の中国本土市場】

2015.07.28 17:49

 主要指数はA株が3日続落。一方のB株は3日ぶりに反発した。上海市場は上海総合指数が前日比1.67%安の3663.00ポイント、A株指数は1.70%安の3836.99ポイント、B株指数は5.34%高の359.68ポイント。深セン市場はA株指数が2.30%安の2208.03ポイント、B株市指数が2.30%高の1232.27ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で6%減少。概算で1兆3039億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は26億6500万元まで急増した。

 前日に記録的な下げとなった本土市場は、本日も大荒れの一日となった。上海総合指数は寄り付きで急落し、3600ポイントを割り込んだ。そして朝方に3500ポイント台前半まで後退。下落率は5%に達し、本日の安値を付けた。その後はわずか1時間弱で220ポイント以上も上昇し、上げに転じて約1%の上昇率を記録。しかし、不安定な地合いは続き、その後はマイナス圏で大きく揺れ動いた。最終的に約3週間ぶりに3700ポイントを割り込んで大引け。両市場全体では約6割が下落し、300余りの銘柄がストップ安に沈んだ。

 当局の株価維持策(PKO)の出口戦略を迫られるとの警戒感が前日の売りにつながったが、大引け後に証券当局がこれを否定。PKOで中心的役割を担う中国証券金融股フン有限公司は引き続き買い支えの意向を示した。さらに中央銀行が公開市場操作で流動性を供給。これらが株価反発の手がかりとなった。それでも、投資家のA株市場やマクロ経済への警戒感は根強く、投資マインドは依然として冷え込む状況。結局は反発には力不足で、幅広いセクターがろうばい売りに押された。

 マクロ経済への弱気見通しから、景気敏感株が続落した。資源・機械・素材株などが売り込まれ、鵬欣資源(600490.SS)や中信重工機械(601608.SS)、澄星リン化工(600078.SS)などがストップ安。金属貿易大手の五砿発展(600058.SS)も9.23%安と急落した。国際原油相場の下落も手伝い、中国石油天然気'A'(601857.SS)と中国石油化工'A'(600028.SS)の両石油大手が続落。国際的な貿易環境の悪化を受け、中遠航運(600428.SS)が8.06%安、中海コンテナ運輸'A'(601866.SS)が7.98%安、中海発展'A'(600026.SS)が5.26%安と、海運大手もきつい下げとなった。一方で中央銀行が追加金融緩和に積極的な姿勢を示したと伝わり、金融セクターの一角が反発した。中国民生銀行'A'(600016.SS)が4.11%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.18%高。証券株が大きく買い戻され、海通証券'A'(600837.SS)が7.01%高、華泰証券'A'(601688.SS)が6.93%高だった。

 なお、B株市場はA株とは対照的に押し目買いが殺到。値下がりは深センB株の3銘柄に限られた。上海B株では機械株が急騰し、恒天凱馬(900953.SS)がストップ高、上海機電(900925.SS)が上昇率2位の9.77%高。深センB株ではワイン大手の張裕葡萄酒(200869.SZ)が堅調で、5.68%高で引けた。(中国部・畦田)

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