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【7月27日の中国本土市場】

2015.07.27 17:30

 主要指数は大幅に続落。記録的な下げ幅となった。上海市場は上海総合指数が前営業日比8.48%安の3725.55ポイント、A株指数は8.48%安の3903.45ポイント、B株指数は8.20%安の341.42ポイント。深セン市場はA株指数が7.00%安の2260.04ポイント、B株市指数が6.58%安の1204.49ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約13%減少。概算で1兆3890億元。売り一辺倒の展開でストップ安の銘柄が続出し、商い全体は逆に減少した。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じたが、売越額は1億4800万元にとどまった。

 先週まで3週続伸していた反動から、前場の上海総合指数はマイナス圏で推移。それでも4000ポイントの前後では底堅く、大台を挟んでもみ合った。しかし、後場半ばからは下げ止まらない展開。一気に3800ポイントを割り込み、今月9日の安値水準まで後退した。下落幅は345ポイントと8年ぶりの大きさ。率にして8%を超えた。両市場とも全面安の様相で、ストップ安の銘柄数は2000に迫る規模。セクターに関係なくパニック売りに見舞われ、値上がり数は80未満にとどまった。こうしたなか、通信関連株の一角が上昇。億陽テレコム(600289.SS)がストップ高で引けた。

 現地では本日の記録的下げの背景として、◆先週までの上昇で戻り売りの余地が広がった、◆国際通貨基金(IMF)が中国に対して速やかに株価維持策(PKO)から撤退するように求めたと伝わり、株価下支え策の不透明感が強まった、◆複数の指標があらためて景気減速を裏付けた、◆足元の食肉価格の上昇を受け、追加金融緩和の観測が後退した、◆中国が依然として巨額の高レバレッジ取引の残高を抱えているとの見方が海外勢を中心に広がり、巻き戻しへの警戒感が強まった、◆マインド低下により、個人マネーの株式投資から不動産や理財商品など他の運用商品へのシフトが進んだ―――ことなどがあげられている。実際はこれらの材料が重なりあい、個人の投資家心理が極度に悪化、売りが売りを呼ぶ悪循環が止まらなかったとみられる。

 A株の地合いが急速に悪化。これに巻き込まれ、本日のB株市場は全面安で大引け。ストップ安銘柄が続出した。上海B株では中間期の大幅増益見通しを明らかにした上海鼎立科技(900907.SS)でさえも下落。ファンダメンタルズが材料視されず、9.22%安と売り込まれた。(中国部・畦田)

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