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【7月23日の香港市場】
2015.07.23 18:08
主要指数はいずれも小幅に反発した。ハンセン指数は前日比0.45％高の2万5398.85ポイント、H株指数は0.85％高の1万1834.47ポイント、レッドチップ指数は0.47％高の4613.52ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2％減少し、概算で798億2200万HKドルにとどまった。「港股通」（上海市場からの香港株投資）の買越額は4億3400万元。
前日の米国市場は引き続き主要企業の決算内容が嫌気され、ダウ平均が続落。これを受け、本日の香港の主要指数も朝方は足踏みした。もっとも、ギリシャ議会が追加の財政改革法案を可決したと伝わり、欧州リスクが一段と後退。さらに上海や東京などの周辺市場が堅調に推移したことも追い風となり、その後の主要指数は概ね堅調だった。株価維持策（PKO）の一環で中国証券金融股フン有限公司（取引所が共同設立した証券金融会社）が買い支えてきた流通A株について、同社が直近での売却を否定。これによりPKOの出口戦略への警戒感が後退してA株が急伸し、香港株の地合いを支えた。
A株市場の安定維持の流れが好感され、本土系金融株が買い戻された。平安保険（02318.HK）は中間期の大幅増益見通しも手がかりになり、1.75％高。同じく中間期の好業績が期待できる証券株も動意付き、中国銀河証券（06881.HK）が4.03％高、広発証券（01776.HK）が2.78％高、中信証券（06030.HK）が1.95％高と買われた。マカオのカジノ株も反発。サンズチャイナ（01928.HK）は市場予想を上回る4－6月期の業績を受けて7.92％高で引けた。ライバルの銀河娯楽（00027.HK）も4.50％高と追随し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位を占めた。
また、原油相場の下落を受け、燃油コスト圧力の軽減を期待し運輸セクターが好調だった。海運では中海コンテナ運輸（02866.HK）が7.22％高、中国遠洋控股（01919.HK）が5.79％高。空運では中国南方航空（01055.HK）が4.40％高で引けた。このほか、航空宇宙関連企業の傘下上場企業が物色された。中国航空工業国際（00232.HK）が21.56％高、中国航天国際（00031.HK）が10.20％高、中航国際控股（00161.HK）が5.73％高など。
一方で米国の利上げ観測を受け、香港系不動産株の一角がさえない。長江地産（01113.HK）は1.14％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。原油相場の下落が影響し、石油大手の中国海洋石油（00883.HK）が0.40％安。金属価格も下落しており、壇金砿業（00621.HK）が6.08％安、悦達砿業（00629.HK）が4.00％安と、鉱山株の一角も売られた。（中国部・畦田）
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