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【7月23日の中国本土市場】
2015.07.23 17:46
主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比2.43%高の4123.92ポイント、A株指数は2.43%高の4320.84ポイントと、大幅に6日続伸。B株指数は3日続伸し、2.55%高の377.90ポイントだった。深セン市場はA株指数が6日続伸し、2.83%高の2461.52ポイント。B株市指数は4日ぶりに反発し、1.66%高の1310.06ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約9%増加し、概算で1兆3980億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は4億9400万元だった。
上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、上げ幅を拡大。中小型株への買いが先行していたが、銀行などの大型株も堅調となり、上海総合指数を押し上げた。後場で4100ポイントを抜き、本日の高値圏で引けた。約1カ月ぶりに終値で4100ポイントを回復した。上海市場は全体の8割半の銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄が全体の7割半だった。
投資家心理の改善を意識した論評を中国共産党の機関紙「人民日報」が掲載。政府の監督と市場の自律的管理が融合すれば、年金基金の運用リスクは完全にコントロールできるとの見解を明らかにした。年金基金の運用先は大型優良株との見方が広がり、これが銀行株などへの買いにつながったことで、上海総合指数の上げ幅が広がった。また、需給悪化につながるIPO(新規公開)の再開についても、当局の夏季休暇にともない9月上旬までは実施されないという証券関係者の見方が紹介され、投資家の警戒感が緩んだもようだ。金融面では中国人民銀行(中央銀行)が今週の公開市場操作を通じ、約300億元の資金を供給したという。
上海B株市場はほぼ全面高。昨日と同じく、A株を上場していない純粋B株の上昇が目立った。上海匯麗建材(900939.SS)と大化集団大連化工(900951.SS)がストップ高。黄石東貝電器(900956.SS)、恒天凱馬(900953.SS)、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が、上昇率4~6位に並んだ。深センB株市場は9割近くの銘柄が上昇した。深セン中冠紡織印染(200018.SZ)が昨日に続いてストップ高。また、昨日はストップ高だった広東高速道路(200429.SZ)も続伸し、本日は7.96%高。昨日の下落率1位だった広東電力(200539.SZ)は小幅に続落し、0.16%安だった。(中国部・千原)
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