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【7月21日の香港市場】
2015.07.21 18:26
主要指数はいずれも反発した。ハンセン指数は前日比0.51％高の2万5536.43ポイント、H株指数は0.82％高の1万1871.54ポイント、レッドチップ指数は1.36％高の4657.38ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べて約5％減少し、概算で808億4200万HKドルにとどまった。「港股通」（上海市場からの香港株投資）の買越額も1億5600万元にすぎなかった。
セントルイス連銀総裁が9月利上げの可能性を50％以上と発言したことで、米国の利上げ観測が一段と高まった。これを受け、朝方の香港の主要指数は弱含んだ。それでも徐々に騰勢を回復すると、ハンセン指数は前場で2万5500ポイントに乗せることに成功。後場は上値が重いながらも同水準を維持し、プラス引けした。A株市場の続伸を受けて本土系銘柄が堅調となり、レッドチップ指数は本日の高値圏で引けた。
通信会社が共同設立した基地局整備会社について、将来の上場観測が浮上。これを手がかりに通信大手3社が上昇した。中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が5.86％高、中国移動（00941.HK）が4.07％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。中国電信（00728.HK）は5.19％高だった。高速道路料金の徴収基準の改革案を受けて、四川高速道路（00107.HK）が6.97％高、安徽高速道路（00995.HK）が6.35％高、深セン高速道路（00548.HK）が4.75％高と、道路株が軒並み上昇した。下期の鉄道建設投資の拡大を織り込み、中国鉄建（01186.HK）が6.07％高、中国中鉄（00390.HK）が4.85％高、中国交通建設（01800.HK）が2.60％高、中国中車（01766.HK）が1.49％高など、関連銘柄が物色された。また、国内35都市の住宅在庫が4カ月連続で減少したと伝わり、不動産株が堅調。大手の華潤置地（01109.HK）が3.22％高で引けたほか、前日に自社株買いを実施した恒大地産集団（03333.HK）は2.64％高だった。
一方で業界団体幹部が苦しい市況が続いていると発言したことから、鞍鋼（00347.HK）が1.82％安、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が0.99％安と、鉄鋼大手が下落。ニューヨークの金相場が5年5カ月ぶりの安値を付けたことから、中国貴金属資源（01194.HK）が5.66％安、霊宝黄金（03330.HK）が1.91％安、招金砿業（01818.HK）が1.85％安と、金鉱株も低迷した。このほか、香港・マカオ系銘柄の一角が軟調。米国の利上げ観測が重しとなり、デベロッパー大手の長江地産（01113.HK）が1.86％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となった。また、7月のカジノ収入も大幅に減少するとの見方が強まり、銀河娯楽（00027.HK）が1.73％安、サンズチャイナ（01928.HK）が1.09％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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