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【7月17日の香港市場】
2015.07.17 18:50
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比1.00％高の2万5415.27ポイント、H株指数は0.86％高の1万1850.14ポイント、レッドチップ指数は1.34％高の4600.52ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べて約4％増加しが、概算では951億400万ドルにとどまった。「港股通」（上海市場からの香港株投資）の買越額はわずか6300万元にすぎなかった。
混乱の中でギリシャ議会が財政再建策を可決。これを受け、欧州側も追加金融支援の実施を決めた。長く市場の波乱要因となってきたギリシャ問題が一応の決着をみたことで、前日の米国市場ではダウ平均が続伸。外部環境の改善が続き、週末の香港市場でも買い戻す動きが広がった。先日の統計発表を受け、中国経済の悲観論が後退。本日のA株市場も堅調に推移し、“中国ショック“でリスクオンに傾いていた海外投資家も、押し目買いの動きを強めた。先週半ばまでの中国株急落を受けて市場では、「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の長期先送りの観測も出ていたが、中国証券当局の幹部が導入に向けて積極的な姿勢をあらためて示したことも、地合いを押し上げた。
欧州リスクが大幅に低下し、世界経済の不確定要因が減少。これを受けて外需関連株が値上がりし、聯想集団（00992.HK）が3.45％高、利豊（00494.HK）が2.85％高。先日の中国の経済指標で小売統計が良好な数値だったことから、消費関連株も上昇した。百麗国際（01880.HK）が4.66％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国食品（00506.HK）は中間期の黒字転換見通しを手がかりに5.47％高。煙台北方安徳利果汁（02218.HK）は7.63％高と買い進まれた。
中国株市場の混乱は峠を越したとの観測から、本土・香港の金融セクターに押し目買いが目立った。中信証券（06030.HK）が8.74％高、海通証券（06837.HK）が7.13％高、中国銀河証券（06881.HK）が6.75％高など、本土の証券大手が大幅高。金融コングロマリットの中国光大控股（00165.HK）は好業績見通しを追い風に、6.85％高で引けた。中銀香港（02388.HK）が2.23％高、恒生銀行（00011.HK）が1.71％高、香港交易所（00388.HK）が1.12％高と、香港系の金融株も上昇した。
一方で、香港系音楽検索会社の長達科技（08026.HK）は公開買付（TOB）の失効を受けて9.63％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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