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【7月15日の中国本土市場】
2015.07.15 17:52
主要指数はいずれも大幅安。上海市場はそろって続落し、上海総合指数が前日比3.02％安の3805.70ポイント、A株指数が3.01％安の3987.93ポイント、B株指数が7.51％安の335.71ポイント。深セン市場はA株指数が5営業日ぶりに急反落し、4.22％安の2153.17ポイント。B株指数は3.60％安の1254.23ポイントと、大幅に続落した。両市場の売買代金は前日比で約6％減少し、概算で1兆2461億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は引き続き売り越しとなったが、売越額は2億7500万元まで縮小した。
本土市場は戻り売りが膨らみ、1800近い銘柄が下落。1300に迫る銘柄がストップ安に沈んだ。上海総合指数は3900ポイントを下回って寄り付くと、11時（日本時間）のGDP発表後に下げ幅を拡大。後場初めも急落し、3800ポイントを割り込んだ。最終的に終値こそ3800ポイントに乗せたが、大きく下落して大引け。SQ日を週末に控え、株価指数先物が急落して投資家心理が悪化。一旦は収まったかにみえた高レバレッジ取引の巻き戻しが、再び活発化したもようだ。注目の4－6月期のGDP成長率は政府の通年目標と等しい7％を確保したが、一部メディアは統計の信ぴょう性を疑問視。さらに追加の景気対策の発表もなく、景気先行きの懸念が広がり、政策期待が後退した。
経済低迷への懸念から、景気敏感株が総崩れの状況になった。中国石化上海石油化工'A'（600688.SS）や山煤国際エナジー（600546.SS）、中海油田服務'A'（601808.SS）など、エネルギー・資源株にストップ安が目立った。鉄鋼大手の鞍鋼（000898.SZ）が中間期の大幅減益見通しで急落すると、ほかの鉄鋼メーカーも馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）と武漢鋼鉄（600005.SS）がストップ安、宝山鋼鉄（600019.SS）が6.46％安。上期の卸電力量が1％台の伸びにとどまったことを受け、国電電力発展（600795.SS）、桂冠電力（600236.SS）、浙江浙能電力（600023.SS）などがストップ安に沈んだ。地合いが悪化し、幅広いセクターでストップ安銘柄がみられた。
一方で石油大手の中国石油天然気'A'（601857.SS）には政策期待の思惑買いで逆行高となり、ストップ高で大引け。昨日まで戻りが鈍かった金融株に買いが入り、中国民生銀行'A'（600016.SS）が3.50％高、招商銀行'A'（600036.SS）が3.41％高、中国銀行'A'（601988.SS）が2.67％高など。
なお、B株市場はA株に連れ安。戻り売りが膨らみ、ほぼ全面安の様相となった。上海B株はこうしたなか、本日から売買を再開した上海緑庭投資（900919.SS）がストップ高。自社株買いの計画が好感されたもようだ。（中国部・畦田）
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