中国株ニュース 詳細
【7月10日の香港市場】
2015.07.10 18:26
主要指数はいずれも大幅に続伸した。ハンセン指数は前日比2.08%高の2万4901.28ポイント、H株指数は3.60%高の1万1858.55ポイント、レッドチップ指数は3.33%高の4535.19ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約15%減少し、概算で1802億2200万HKドルだった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は20億6000万元の買い越しだった。
ギリシャが9日夜に新たな財政再建策を債権団に提出。交渉のヤマ場とされる12日のユーロ圏緊急首脳会談を控え、土壇場での問題解決への期待感が浮上した。外部環境の改善が進み、週末の香港市場は押し目買いが継続。前日の急反発の流れを引き継ぎ、ハンセン指数は2万5000ポイントを天井に高値圏で推移した。H株、レッドチップの両指数も大幅高となり、それぞれ1万2000ポイント、4550ポイントを意識する動きだった。前日に大きく切り返したA株市場が、本日も連騰。これにより中国発の金融危機への警戒感が大きく和らぎ、リスクオフの巻き戻しが進んだ。
A株連騰を支えに、A・H重複上場株が軒並み続伸した。週前半はリスクオフから売り込まれていた金融セクターはその反動も大きく、中国人寿保険(02628.HK)が6.61%高、平安保険(02318.HK)が4.98%高で、保険の両大手がハンセン指数構成銘柄の上昇率2、3位。国有銀行株も中国銀行(03988.HK)が3.24%高などと買い進まれ、指数の上昇に寄与した。A株の下げ止まりを織り込み、海通証券(06837.HK)が9.84%高、広発証券(01776.HK)が6.80%高、中信証券(06030.HK)が5.79%高と、証券大手も続伸。環境関連のセクターも買われ、本日後場から取引を再開した東江環保(00895.HK)は急伸し、28.69%高。風力発電設備大手の新疆金風科技(02208.HK)は中間期の大幅増益見通しが好感され、15.36%高と連騰した。
また、週末の一段の金融緩和を織り込み、不動産株が続伸。万達商業地産(03699.HK)が6.95%高、融創中国(01918.HK)が6.01%高、中国海外発展(00688.HK)が4.01%高と、大手が買い進まれた。引き続き軍需・原発関連メーカー傘下の上場企業が好調。中国航空科技工業(02357.HK)が16.16%高、中国航天万源(01185.HK)が16.41%高、中国航空工業国際(00232.HK)が15.73%高、中国核工業二三(00611.HK)が13.08%高と、物色された。
一方で、香港地場系銘柄の一角が低迷した。宝飾品販売大手の周大福珠宝(01929.HK)は4-6月期の減収が嫌気されて0.50%安。広告代理業の先伝媒(00550.HK)は筆頭株主交代の計画を発表して約1カ月ぶりに売買を再開。マンダトリー・オファー(義務的公開買付)の提示価格付近まで低下し、22.28%安で引けた。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門