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【7月9日の中国本土市場】

2015.07.09 17:42

 主要指数はそろって大幅高。上海市場は上海総合指数が前日比5.76%高の3709.33ポイント、A株指数が5.75%高の3887.30ポイントと、3日ぶりに大幅反発。B株指数は7日ぶりに大きく反発し、7.35%高の317.78ポイント。深セン市場はいずれも7日ぶりの大幅反発となり、A株指数が3.75%高の2044.83ポイント、B株指数が5.44%高の1202.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約15%減少し、概算で9509億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は引き続き売り越しとなったが、売越額は34億7500万元に減少した。

 昨日は政府4部門が株価対策を相次いで発表したにもかかわらず、上海総合指数は大幅安となり、上海市場で上昇したのはわずか12銘柄だった。昨夜は何の政策も打ち出されなかったうえ、売買停止の銘柄も増加したことから、今朝になっても投資家心理は改善せず、上海総合指数は前日比2.13%安で寄り付つき、すぐに3400ポイントを割り込んだ。

 朝方の上海総合指数はマイナス圏にあったが、上海市場は全体的に上昇銘柄の方が多く、一方で昨日まで買い支えられていた少数の大型株が下落していた。中国政府が買い支えの対象を少数の大型株から、多数の小型株へと移したことが影響したもようだ。銀行や石油などの大型株が軟調なため、上海総合指数は前日比マイナスだったが、全体的に幅広い銘柄が上昇していたことから、中国の証券会社の店頭に設置された株価の電光掲示板では、上昇を示す赤い数字が全体に広がった。これが個人投資家の心理に影響したのか、中小型株が主導する形で上海総合指数は上げに転じ、前場の中盤では3600ポイント付近まで上昇。ただ、少数の大型株が重荷となり、3500ポイント台の半ばで前場を終了した。

 幅広い銘柄の上昇で上海総合指数が上げに転じたことを好感し、後場に入ると地合いの改善がさらに進んだ。銀行、石油、保険などの大型株もプラスに切り返し、上海総合指数は一段高。3700ポイントを回復し、本日の取引を終了した。日中値幅は約375ポイント、日中変動率は10.7%に達した。上海市場はほぼ全面高で、下落したのはA株の2銘柄だけだった。市場の動揺が続いたことから、様子見ムードが強く、売買代金は約2カ月ぶりに1兆元を割り込んだ。

 昨日まで6日続落していた上海B株市場は、全銘柄がストップ高となり、上海B株指数の日中足は後場から横一直線に推移した。深センB株市場は明日が最終売買日の【整理銘柄】*ST武漢ボイラー(200770.SZ)が3.86%安だったものの、そのほかの銘柄はすべてストップ高。深センB株指数の日中足も後場から横一直線となった。(中国部・千原)

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