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【7月7日の香港市場】
2015.07.07 18:22
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は3日続落し、前日比1.03％安の2万4975.31ポイント。H株指数は3.30％安の1万1827.30ポイント、レッドチップ指数は2.69％安の4419.03ポイントと、大幅に4日続落した。メインボードの売買代金は前日に比べ約19％減少し、概算で1724億8000万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は本日も売り越しとなり、売越額は16億2100万元に増加した。
ギリシャ問題の先行き不透明感が増したことで、前日のニューヨーク市場はダウ平均が続落。外部環境が悪化しているものの、香港市場は昨日の大幅安の反動もあり、主要指数が小幅高で寄り付いた。だが、中国本土市場が大幅安で推移し、香港市場でも本土系銘柄を中心に売られた。香港の主要指数は前場で下げに転じ、その後も下げ幅を拡大。本日の安値圏で引けた。ハンセン指数の終値は約3カ月ぶりに2万5000ポイントを割り込んだ。H株指数の終値も、約3カ月ぶりの1万2000ポイント割れだった。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港交易所（00388.HK）が5.53％安と続落し、2日連続で下落率1位。本土銘柄を中心とした調整の長期化と投資家心理の悪化への懸念が、引き続き悪材料となっている。本土系の大型銀行株はいずれも下落し、中国銀行（03988.HK）が2.91％安、中国工商銀行（01398.HK）が2.61％安。これらの上海A株は中国政府の株価対策で買われており、A株とH株の価格差が一段と広がった。本土系の保険株は重複上場している上海A株がストップ高だったものの、香港では平安保険（02318.HK）が3.89％安、中国人寿保険（02628.HK）が3.01％安だった。
幅広い銘柄が売られるなか、ディフェンシブな食品株の一角が買われ、蒙牛乳業（02319.HK）が1.94％高、康師傅（00322.HK）が1.87％高となり、上昇率1～2位に並んだ。香港系公益株もリスク回避のインフラ買いで堅調となり、香港鉄路（00066.HK）が1.61％高、国泰航空（00293.HK）が1.34％高となり、上昇率3～4位。また、外国系金融株のAIA（01299.HK）が1.11％高、HSBC（00005.HK）が0.81％高だった。
そのほかの銘柄では、本土系を中心に証券株が大幅安。中国銀河証券（06881.HK）が15.26％安、中信証券（06030.HK）が13.87％安、海通証券（06837.HK）が13.23％安だった。（中国部・千原）
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