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【7月7日の中国本土市場】

2015.07.07 17:08

 主要指数はいずれも急落。上海市場は上海総合指数が前日比1.29%安の3727.12ポイント、A株指数が1.26%安の3905.94ポイントと急反落したほか、上海B株指数は5日続落し、9.06%安の319.61ポイントだった。深セン市場も5日連続で下落し、A株指数が5.34%安の2021.20ポイント、B株指数が5.09%安の1198.02ポイント。両市場の売買代金は前日比で約34%も減少し、概算で1兆186億元に後退。かろうじて1兆元台は維持したが、今年5月7日に次ぐ少なさだった。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売越額は102億5600万元に達し、昨日に続いて100億元台を記録。海外投資家の売り圧力は収まらなかった。

 上海総合指数は前日の反動もあり大幅安で寄り付くと、その後もマイナス圏で大きく変動。一時は5%も下落し、3600ポイントを割り込む場目も見られた。最終的に終値こそ3700ポイントに乗せたが、反落して大引け。新たな悪材料は特段なかったが、昨日の反発機運を維持できなかった。報道によると両市場の売買停止銘柄が大きく増えており、本日時点で760社を超えた模様。これが個人の投資マインドを一層冷やした可能性があり、本日も売り急ぐ動きは止まらなかった。中小型株がセクターを問わず続落し、中でも「創業板」上場の成長株は大きく下げた。ストップ安銘柄は両市場で1700を超えた。

 一方、PKO(株価維持策)に基づく買い支えの効果とみられ、大型国有株の一角が上昇した。国有金融持ち株会社や証券各社の買い入れ対象であるETFの構成銘柄が堅調。中信銀行'A'(601998.SS)や中国建設銀行'A'(601939.SS)、中国人寿保険'A'(601628.SS)など、金融セクターの一角がストップ高になった。中国政府のインフラ建設の新規承認額が8000億元を突破したことが材料視され、中国交通建設'A'(601800.SS)と中国鉄建'A'(601186.SS)がストップ高、中国中鉄'A'(601390.SS)が9.80%高など、国有建設株も物色された。それでも両市場全体の値上がり数は3%未満にとどまっており、投資マインドは冷え切っている。

 B株市場はPKOによる買い支えも期待できず、地合いが極度に悪化。特に上海B株は下げ止まらず、指数は9%以上も下げ、全面安に沈んだ。大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)を含め、ストップ安銘柄が続出。黄山旅行開発(900942.SS)が8.34%安だったが、これが最も小さい下落率という状況だった。深センB株では自動車大手の長安汽車(200625.SZ)が0.98%の逆行高。今年上期の販売台数が前年同期比で2割増と健闘し、これが材料視された。一方で残りの銘柄はすべて下落。こちらもストップ安に沈む銘柄が目立ち、大型株の張裕葡萄酒(200869.SZ)もその例に漏れなかった。(中国部・畦田)

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