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【7月6日の中国本土市場】
2015.07.06 17:53
主要指数は上海A株のみ急反発。上海市場で上海総合指数が前営業日比2.41%高の3775.91ポイント、A株指数が2.44%高の3955.99ポイントと、4営業日ぶりに上昇した。一方でその他の指数は大幅に4日続落。上海B株指数は5.78%安の351.48ポイント。そして深セン市場でもA株指数が2.68%安の2135.23ポイント、B株指数が4.92%安の1262.35ポイントだった。両市場の売買代金は4日ぶりの増加。先週末比で約36%増加し、概算で1兆5525億元に達した。なお、先週末の「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買越額が急増し、71億4600万元を記録。しかし、本日は一転して過去最大の売りとなり、売越額は133億8500万元に上った。海外投資家も態度を急変し、本日は売りを膨らませたもようだ。
中国政府は前日までに多くのPKO(株価維持策)を発表。IPO(新規公開)の実質的停止、国有金融持ち株会社や証券各社による巨額のETF購入、中央銀行の証券会社への資金供給、企業の自社株買いの奨励など対策は多岐にわたり、これを好感して週明けの上海総合指数は先週末比7.8%高でスタートした。もっとも、その後は個人投資家の戻り売りが膨らみ、上げ幅を徐々に縮める展開。後場では、小幅ながらもマイナス圏に転じる場面があった。最終的に大引けにかけて再び切り返し、反発して大引け。それでも3800ポイントまでは戻せず、上海市場の上昇銘柄は2割強にとどまった。さらに、ETFの組入れ銘柄が少ない深セン市場では約6割の銘柄が下落。注目のギリシャ国民投票で反緊縮派が圧勝したことから世界的なリスクオフとなり、冷え切った個人の投資マインドがさらに悪化した。
PKOに基づく買い支えがあったとみられ、金融、資源などの大型株が急反発した。中国人寿保険'A'(601628.SS)と中国農業銀行'A'(601288.SS)、中国石油天然気'A'(601857.SS)などがストップ高、交通銀行'A'(601328.SS)を含むほかの大型銀行株も大幅高となった。他のセクターでも買い支えや自社株買いの期待感を背景に、国有企業株が反発した。上海電力(600021.SS)、上海ポート(600018.SS)がストップ高、中国中鉄'A'(601390.SS)が9.42%高、上海汽車(600104.SS)が8.09%高、中国聯合網絡通信(600050.SS)が6.64%高、天津港(600717.SS)が6.17%高など。一方で、民営企業株や中小型株がセクターを問わず幅広く続落。鳳凰置業(600716.SS)、人民同泰医薬【売付のみ】(600829.SS)、通威(600438.SS)など、多くの銘柄がストップ安に沈んだ。
公的マネーの買い支えが期待しにくいB株市場は全面安に近い様相。上海B株では水処理業者の上海陽晨投資(900935.SS)がディフェンシブ銘柄にもかかわらずストップ安に沈んだ。双銭(900909.SS)、老鳳祥(900905.SS)、上海中毅達(900906.SS)など、多くの銘柄がストップ安。深センB株でも南山電力(200037.SZ)と深セン中冠紡織印染(200018.SZ)がストップ安など、多くの銘柄が売り込まれた。(中国部・畦田)
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