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【7月3日の香港市場】
2015.07.03 18:47
主要指数はいずれも下落した。ハンセン指数は3日ぶりに反落し、前日比0.83％安の2万6064.11ポイント。H株指数は1.37％安の1万2608.98ポイント、レッドチップ指数は1.65％安の4775.16ポイントと、いずれも続落した。メインボードの売買代金は前日をやや下回り、概算で1488億6800万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は引き続き売り越しとなり、売越額は12億5900万元に増加した。
ギリシャの国民投票を週末5日に控えて世界的にリスクオフが進み、前日の米国市場ではダウ平均が反落。これを受け、本日の香港市場は戻り売りに押された。ハンセン指数は小高く寄り付いたが、まもなくマイナス圏に転落。後場初めで一度上げに転じたが、上海総合指数が後場後半から再び崩れたことが影響し、大引けにかけて下げ幅を広げた。それでも終値ベースでは節目の2万6000ポイントは確保した。レッドチップとH株の両指数はA株急落の影響をまともに受け、下落率が拡大した。
A株急落に引っ張られ、A・H重複上場銘柄が軒並み売られた。海通証券（06837.HK）が5.40％安、平安保険（02318.HK）が2.84％安、交通銀行（03328.HK）が2.59％安、中国人寿保険（02628.HK）が2.56％安など、金融セクターが低迷。ストップ安のA株に連れ安し、洛陽玻璃（01108.HK）が12.22％安、北京金隅（02009.HK）が5.51％安、中国冶金科工（01618.HK）が3.49％安など、景気敏感株がきつい下げとなった。
ギリシャ国民投票の結果によってはユーロ圏の混乱に拍車がかかる可能性があり、欧州でも事業展開する創維数碼控股（00751.HK）が7.47％安、TCL通訊（02618.HK）が5.14％安、聯想集団（00992.HK）が2.84％安。中国遠洋控股（01919.HK）が4.51％安、中海コンテナ運輸（02866.HK）が3.80％安と、海運大手も下げ止まらなかった。さらにA株市場の低迷が香港株に与える影響が懸念され、香港交易所（00388.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率3位となる3.27％安に沈んだ。
こうしたなか、本日上場した4銘柄のうち、2銘柄が堅調。公募価格に比べて、万景控股（02193.HK）が37.50％、彩客化学（01986.HK）が1.24％上昇した。このほか、足元の売られ過ぎ感から、本土系石油株がしっかり。中国海洋石油（00883.HK）が0.73％高、中国石油天然気（00857.HK）が0.58％高、中国石油化工（00386.HK）が0.45％高となり、ハンセン指数を下支えした。（中国部・畦田）
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