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【7月3日の中国本土市場】
2015.07.03 18:22
主要指数はいずれも大幅に3日続落。上海市場は上海総合指数が前日比5.77％安の3686.91ポイント、A株指数が5.77％安の3861.59ポイント、B株指数が6.13％安の373.08ポイントだった。深セン市場もA株指数が5.30％安の2194.18ポイント、B株指数が3.86％安の1327.81ポイント。両市場の売買代金は3日連続で減少。前日比では約1割縮小し、概算で1兆1394億元に後退した。一方で「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は急増し、71億4600万元まで拡大。本土の個人投資家とは対照的に、押し目を狙う海外投資家の動きが目立った。
週末の本土市場は引き続きパニック売りが収まらず、値上がり銘柄はわずか5％弱にとどまった。上海総合指数は3800ポイントを割り込んで寄り付くと、前場の半ばには下落幅が280ポイント強に拡大。3600ポイント台の前半まで後退した。IPO（新規公開）の募集が本日から再び始まり、8日までに計27社が募集を行うことから、資金需給が悪化。これ以外の特段の悪材料はなかったが、一方で個人の投資マインド改善に繋がる材料も乏しく、本日もろうばい売りが止まらなかった。後場初めで公的マネーによるものとみられる買い戻しが広がり、指数も一時は3900ポイントを回復、上げに転じる場面もみられた。しかし、その後は戻り売りに押され、指数も一本調子で下落。結局、約3カ月ぶりに3700ポイントを割り込んで引けた。日中値幅は300ポイントに迫るなど本日も大きく、週間でも12％超下落した。
資金需給が悪化するなか、大型株が軒並み売られた。特に電力セクターがきつく、国電電力発展（600795.SS）、華能国際電力'A'（600011.SS）、上海電力（600021.SS）、華電国際電力'A'（600027.SS）などがストップ安。航空株も大幅続落に沈み、海南航空'A'（600221.SS）、中国東方航空'A'（600115.SS）、中国南方航空'A'（600029.SS）の3銘柄は連日のストップ安。石炭市況の低迷も重しになり、安源煤業（600397.SS）と山煤国際エナジー（600546.SS）がストップ安、最大手の神華能源'A'（601088.SS）が8.26％安。地合いが悪化しており、多くの銘柄は特段の悪材料がないなかで売られた。こうしたなか、ディフェンシブな深セン高速道路'A'（600548.SS）がストップ高。観光株の上海錦江国際酒店発展'A'（600754.SS）や中青旅（600138.SS）も逆行高となった。
A株急落を受けて、B株市場も多くの銘柄が連れ安。上海B株では双銭（900909.SS）などがストップ安に沈んだ。深センB株では、深セン中冠紡織印染（200018.SZ）、深セン中恒華発（200020.SZ）がストップ安になるなど、小型株の急落が目立った。（中国部・畦田）
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