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【6月30日の香港市場】

2015.06.30 18:21

 主要指数はいずれも4日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比1.09%高の2万6250.03ポイント、H株指数は2.25%高の1万2981.23ポイント、レッドチップ指数は1.99%高の4876.74ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約16%減少し、概算で1558億7300万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は昨日に続いて売り越しとなり、売越額は8200万元だった。

 前日のニューヨーク市場はギリシャ情勢の混迷を背景に、ダウ平均が大幅反落。海外金融市場や上海市場が不安定ななか、香港市場は明日が祝日。積極的な商いは手控えられ、香港の主要指数は朝方からやや膠着し、ハンセン指数は前日終値と2万6000ポイントを挟んで一進一退。こうしたなか前場の上海総合指数は下落率が5%を超えた後、前日終値付近まで下げ幅を縮小。後場に入ると急伸した。これが追い風となり、本土系銘柄に押し目買いが入った。本土系の大型株で構成されるH株指数は、後場で1万3000ポイントを回復。ただ、終値を大台に乗せることはできなかった。

 明日から香港と本土で投資信託の相互販売制度がスタートするなか、ハンセン指数の構成銘柄では本土で上場していない有名企業株の上昇が目立った。華潤置地(01109.HK)が上昇率1位の4.57%高、聯想集団(00992.HK)が同3位の4.06%高、招商局国際(00144.HK)が同4位の3.74%高だったほか、蒙牛乳業(02319.HK)が2.79%高。本土で販売される投資信託に組み入れられそうな銘柄が物色されたもようだ。上海市場で金融株が買われたことを受け、香港市場でも交通銀行(03328.HK)が上昇率2位の4.12%高、中国人寿保険(02628.HK)が3.36%高だった。

 一方、6月のマカオカジノ収益統計の発表を明日に控え、サンズチャイナ(01928.HK)が下落率1位の2.06%安、銀河娯楽(00027.HK)が0.48%安。ギリシャ情勢の混迷を背景に、HSBC(00005.HK)が0.14%安だった。(中国部・千原)

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