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【6月29日の香港市場】
2015.06.29 18:03
主要指数はいずれも大幅に3日続落。ハンセン指数は前日比2.61%安の2万5966.98ポイント、H株指数は3.00%安の1万2694.66ポイント、レッドチップ指数は2.51%安の4781.24ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べて約2割増加。概算で1861億2600万HKドルに上った。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億6900万元の売り越し。
ギリシャ情勢の命運がかかった27日のユーロ圏財務相会合は最終的に決裂して終了。明日に期限を迎える国際通貨基金(IMF)向け債務の返済が絶望的な状況となった。これにより、投資家はギリシャ情勢をめぐる最悪シナリオが織り込む必要に迫られ、世界的にリスクオフが加速。週明けの香港市場は売り一色の展開となった。これに中国本土市場の大幅続落が加わり、投資家心理が一段と悪化。主要指数は大きく下げ、ハンセン指数は約3カ月ぶりに2万6000ポイントを割り込んだ。
世界的なリスクオフを受け、香港市場は幅広い銘柄が下落。銀河娯楽(00027.HK)が5.47%安、サンズチャイナ(01928.HK)が4.65%安と、マカオのカジノ株がハンセン指数構成銘柄の下落率2、3位に沈んだ。香港株市場の商い減少を警戒し、香港交易所(00388.HK)が3.23%安。外需関連株もきつい下げで、エレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)が5.66%安で同1位。本日上場した聯想控股(03396.HK)に資金がシフトしたもようだ。一方で聯想控股は地合いの悪化から、初日の終値は公募価格をわずかに下回った。さらに、利下げと預金準備率の引き下げという好材料にもかかわらず、本土系金融株は大幅に続落。招商銀行(03968.HK)が2.70%安、中国光大銀行(06818.HK)が2.37%安など、中間期末日を前に資金繰りへの警戒感が残り、銀行株が売られた。
投資家のリスク許容度が大きく低下し、GEM上場の銘柄が急落。喜尚控股(08179.HK)や大賀伝媒(08243.HK)、北大青鳥(08095.HK)、上海交大慧谷信息産業(08205.HK)など、多くの銘柄が10%を超える下げとなった。このほか、投資家は企業業績の減速も警戒。廃棄物リサイクル業の斉合天地(00976.HK)は中間期の赤字見通しを受けて13.41%安に沈んだ。スマートフォン大手のTCL通訊(02618.HK)も5.54%安。同社は欧州にも製品を多く輸出しているが、投資銀行の目標株価引き下げも加わり、売りが膨らんだ。
一方で電力株がしっかり。華電国際電力(01071.HK)が4.52%高、大唐国際発電(00991.HK)が1.46%高、華能国際電力(00902.HK)が0.94%高と、本土系電力株に逆行高がみられた。(中国部・畦田)
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