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【6月25日の香港市場】
2015.06.25 18:28
主要指数はいずれも反落した。ハンセン指数は5日ぶりに下落し、前日比0.94％安の2万7145.75ポイント。そのほかは4日ぶりの調整で、H株指数が1.58％安の1万3467.90ポイントと大きく下げ、レッドチップ指数も0.74％安の5011.17ポイントだった。メインボードの売買代金は前日をわずかに上回り、概算では1185億3900万HKドル。「港股通」（上海市場からの香港株投資）は6億4700万元の買い越しだった。
週内にまとまるかと見られたギリシャ政府と債権団間の交渉は、ここに来て双方で反対意見が台頭。市場の期待に反して、前日のユーロ圏財務相会談では合意に至らなかった。これを受け、世界的にリスクオンの巻き戻しとなり、本日の香港市場も戻り売りが優勢となった。主要指数は総じてマイナス圏で低迷。A株市場で上海総合指数が後場に急落した影響で、香港の主要指数も大引けにかけて下げ幅を広げた。A株のIPO（新規公開）や中間期末を控えた企業の資金繰りなどが意識され、中国の短期金利が上昇。一方で人民元は下落しており、一連の悪材料がA株や香港株の地合いを冷やした。
エレクトロニクス大手の聯想集団（00992.HK）が3.35％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。親会社の香港上場を来週初めに控え、一部資金の聯想集団から親会社へのシフトがみられたようだ。また、中国建設銀行（00939.HK）が1.22％安、中国銀行（03988.HK）が1.40％安など、本土系銀行株が概ねさえない。預貸比率規制の撤廃方針という好材料よりも、中間期末を控えた資金繰りへの警戒感が上回った。運用収益の悪化が警戒され、太平洋保険（02601.HK）が2.42％安、中国人寿保険（02628.HK）が2.14％安と、保険株もさえない。全般的にA株急落を受けて、A・H重複上場株が連れ安。山東新華製薬（00719.HK）が5.07％安、復星医薬'H'（02196.HK）が4.31％安、上海医薬（02607.HK）が3.93％安、広州白雲山医薬（00874.HK）が2.34％安と、特に製薬セクターの下げが目立った。
一方で食品株の一角が反発し、蒙牛乳業（02319.HK）が1.65％高、康師傅（00322.HK）が1.11％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。業界再編への期待感も一部セクターで継続し、中海発展（01138.HK）が3.79％高、中海コンテナ運輸（02866.HK）が3.14％高、中外運航運（00368.HK）が1.01％高と、海運株も堅調。また、個別では特別配当のスケジュールを明らかにした亜洲衛星（01135.HK）が急伸し、13.11％高。EMS大手の富智康集団（02038.HK）は好業績見通しを手がかりに、6.47％高と買い進まれた。（中国部・畦田）
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