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【6月23日の香港市場】
2015.06.23 18:27
主要指数はそろって続伸し、H株指数が前日比1.68％高の1万3609.47ポイント、レッドチップ指数が1.91％高の5033.03ポイント。ハンセン指数は3日続伸し、前日比0.93％高の2万7333.46ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約5割も急増し、概算で1359億9200万HKドル。本日から再開した「港股通」（上海市場からの香港株投資）は1900万元の売り越しだった。
ギリシャ政府が新たな財政再建策を債権団に提出したことが伝わり、同国のデフォルトへの警戒感が後退。外部環境が大きく改善し、本日の香港市場は昨日に続いて買い戻す動きが目立った。前場半ばまで主要指数は堅調に推移。もっとも、連休明けの本土市場で上海総合指数が前場急落した影響で、ハンセン、H株の両指数は瞬間的に下げに転じる場面もみられた。それでも、後場は急回復する上海総合指数に追随する形で、香港の各指数も上げ幅を広げ、高値圏で引けた。本日発表の6月のHSBC中国製造業PMI（速報値）が上振れしたほか、証券当局がA株IPO（新規公開）の認可スピードを緩めると伝わり、これがA株反発につながり、香港株の地合いを押し上げた。
大手投資銀行が中国の電力業界に関する強気レポートを発表。燃料炭価格の下落や親会社の全体上場などをテーマに掲げており、華電国際電力（01071.HK）が6.17％高、華能国際電力（00902.HK）は3.94％高。華潤電力控股（00836.HK）は3.82％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。このほか、通信最大手の中国移動（00941.HK）が3.15％高。5月の4G（第四世代移動通信）加入件数の増加が好感され、同2位で続いた。
さらに本土系銀行株が昨日に続いて買い戻され、指数の上昇に寄与した。中国銀行（03988.HK）はイタリア当局による送金業務の調査要請も悪材料視されず、3.05％高で大引け。地方銀行が物色され、盛京銀行（02066.HK）は8.25％高だった。このほか、大手航空株が引き続き好調で、中国東方航空（00670.HK）が6.64％高、中国南方航空（01055.HK）が5.78％高、中国国際航空（00753.HK）が4.72％高。個別ではテレビ大手の創維数碼控股（00751.HK）が6.59％高。15年3月本決算が150％に迫る大幅増益となり、これが投資家の注目を集めた。
一方で、中信大モン（01091.HK）が11.76％安、悦達砿業（00629.HK）が5.95％安、北大資源（00618.HK）が2.53％安など、資源株の一角がさえない。紳士服大手の中国利郎（01234.HK）は大株主の持ち株売却を手がかりに、2.08％安で引けた。（中国部・畦田）
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