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【6月23日の中国本土市場】
2015.06.23 17:58
連休明けの上海市場は、上海総合指数が前営業日比2.19％高の4576.49ポイント、A株指数が2.20％高の4792.85ポイントと、3日ぶりに反発した。B株指数は6日続落し、0.65％安の474.71ポイント。深セン市場はいずれも3日ぶりに反発し、A株指数が1.18％高の2903.25ポイント、B株指数が0.53％高の1522.18ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べわずかに増加し、概算で1兆2983億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は70億6600万元の買い越しだった。
上海総合指数は朝方に4400ポイント付近まで売られた後、先週末終値と4500ポイントを挟んで一進一退。前場の中盤で大きく崩れ、一気に4300ポイントを割り込んだ。ここで押し目買いが入り、4300ポイントを回復して前場を終了。後場寄り直後に4400ポイントを回復すると、再び4500ポイント付近でもみ合ったが、終盤で買いが優勢となり、高値引け。日中値幅は300ポイントを超えた。投資家の資金がIPO（新規公開）への応募に回っていることもあり、連休前と同じく商いは閑散。上海市場の上昇銘柄は下落銘柄よりも100銘柄ほど多い程度で、過半数には届かなかった。こうしたなかで時価総額の大きな金融株や石油株が堅調となり、上海総合指数の上昇に寄与した。6月のHSBC中国製造業PMI（速報値）は引き続き50割れだったものの、市場予想を上回り、これが後場から株価に織り込まれた。
上海A株市場では航空株が大幅高。中国東方航空'A'（600115.SS）、中国南方航空'A'（600029.SS）がストップ高だったほか、中国国際航空'A'（601111.SS）が9.16％高。業界再編をめぐる憶測が材料となったもようで、そのほかの中央政府系の上場企業も上昇が目立った。中遠航運（600428.SS）、国投電力（600886.SS）などがストップ高だった。時価総額の四大国有銀行が大幅高だったほか、二大石油会社もそろって上昇した。
上海B株市場は7割あまりの銘柄が下落。A株を発行していない純粋B株の下げが目立った。上海錦江国際トラベル（900929.SS）が6.57％安、上海匯麗建材（900939.SS）が6.12％安、上海凌雲実業（900957.SS）が5.01％安、恒天凱馬（900953.SS）が4.77％安、大化集団大連化工（900951.SS）が4.76％安と、下落率1～5位に並んだ。一方、上海鼎立科技（900907.SS）がストップ高。チタン合金メーカーの買収が材料視された。
深センB株市場は7割近くの銘柄が下落したものの、大型株が上昇率の上位に入り、深センB株指数の上昇に寄与した。自動車株がそろって買われ、長安汽車（200625.SZ）が6.07％高、江鈴自動車（200550.SZ）が4.17％高となり、上昇率1～2位に並んだ。（中国部・千原）
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