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【6月17日の香港市場】

2015.06.17 18:06

 主要指数はそろって3日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比0.70%高の2万6753.79ポイント、H株指数は1.22%高の1万3414.83ポイント、レッドチップ指数は0.71%高の4933.04ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で1208億2200万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は6億9500万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が3日ぶりに反発。外部環境の改善を好感し、香港の主要指数は小高く寄り付いた。一方、上海市場は上海総合指数が朝方から下げ幅を広げたが、前場の中盤で4800ポイントを割ったところで押し目買いが入り、後場で上げに転じると、4900ポイント台の半ばに戻して終了。こうした上海総合指数の動きを受け、香港市場でも後場から本土系の銘柄を中心に買われた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日まで軟調だった本土系の上昇が目立った。交通銀行(03328.HK)は民間資本の誘致に向けた混合所有制改革が国務院に承認されたことを材料に1.66%高。次の混合所有制改革の候補として報道されたことのある中国銀行(03988.HK)は、上昇率2位の2.35%高だった。一方、下落したのは8銘柄のみ。中国海洋石油(00883.HK)は中国共産党・中央紀律検査委員会に問題点を指摘されたこともあり、下落率1位の1.06%安。百麗国際(01880.HK)は既存店売上高の落ち込みが引き続き嫌気され、0.43%安。昨日はリスク回避のインフラ買いで堅調だった中電控股(00002.HK)と電能実業(00006.HK)だが、本日は小幅に反落した。ギリシャ債務問題の不透明感から、時価総額の大きなHSBC(00005.HK)が0.06%安となり、ハンセン指数の重荷となった。

 このほかの銘柄では、神州数碼(00861.HK)が2.84%安。子会社に対して約1億5400万元の賠償を求める訴えがあり、これについては架空請求の詐欺事件の疑いがあると弁明したが、投資家の不安感を払しょくできなかったもようだ。中国中車(01766.HK)はこのところ調整が続いていたが、本日は7.78%高と反発。長城汽車(02333.HK)は大手のアナリストが目標株価を引き下げたことを嫌気し、4.47%安だった。(中国部・千原)

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