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【6月16日の香港市場】
2015.06.16 18:17
主要指数は続落。ハンセン指数は前日比1.09%安の2万6566.70ポイント、H株指数は2.71%安の1万3252.93ポイント、レッドチップ指数は4897.90ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約6%増加し、概算で1231億5100万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は6億9500万元の買い越しだった。
前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が続落。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念に端を発した欧州の株安のほか、米国経済指標の下振れが嫌気された。不安定な外部環境を背景に、本日の香港市場は主要指数が低く寄り付いた。上海総合指数が前場で5000ポイントを割り、終盤で4900ポイントを下回ったこともあり、香港市場では本土系の銘柄を中心に売りが広がった。いずれの指数も本日の安値付近で引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日に続いて本土系の下げが目立った。華潤グループの銘柄が大幅安となり、華潤置地(01109.HK)が下落率1位の3.37%安、華潤電力控股(00836.HK)が同2位の2.96%安。保険株も大きく続落し、中国人寿保険(02628.HK)が同3位の2.84%高、平安保険(02318.HK)が1.52%安だった。昨日の下落率1位だった百麗国際(01880.HK)も2.73%安と続落。石油株もそろって下げ、中国海洋石油(00883.HK)が2.59%安、中国石油天然気(00857.HK)が2.49%安、中国石油化工(00386.HK)が2.17%安。本土系銀行株も続落し、中国工商銀行(01398.HK)が1.99%安、交通銀行(03328.HK)が1.88%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.84%安、中国銀行(03988.HK)が1.73%安だった。
一方、上昇したのは7銘柄のみ。長江和記(00001.HK)は実質筆頭株主の李嘉誠・主席による買い増しを好感し、上昇率1位の0.71%高。リスク回避のインフラ買いで、中電控股(00002.HK)が0.62%高、電能実業(00006.HK)が0.06%高だった。
そのほかの銘柄では、盈信控股(00015.HK)が13.79%安、怡益控股(01372.HK)が5.38%安。盈信控股は保有する怡益控股の株式を本土の実業家に売却すると発表。盈信控股は収益源の一つを失い、怡益控股の新筆頭株主も知名度の低い個人だったことから、失望売りに押された。北海集団(00701.HK)は15.51%安。スピンオフ上場計画が香港証取に却下されたことが嫌気された。(中国部・千原)
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