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【6月15日の中国本土市場】
2015.06.15 17:24
主要指数はそろって反落した。上海市場は上海総合指数が前営業日比2.00%安の5062.99ポイント、A株指数が1.99%安の5302.77ポイントと3営業日ぶりに急反落。B株指数は4日ぶりに下落し、2.77%安の514.67ポイントだった。深セン市場はいずれも4日ぶりの調整で、A株指数が2.15%安の3216.55ポイント、B株指数が0.33%安の1569.64ポイント。両市場の売買代金(速報値ベース)は先週末比で約2%増加。概算で1兆9950億元と、2兆元に迫った。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は11億4700万元だった。
ギリシャの債務問題や韓国で流行する中東呼吸器症候群(MERS)など、外部環境は一段と不透明化。これに国内発の悪材料が重なり、週明けの本土市場は利益確定売りに押された。特に前場で売りが膨らみ、上海総合指数は節目の5100ポイントを割り込んだ。それでも後場では国有企業改革などを手がかりに幾分持ち直し、再び5100ポイントは回復。しかし、調整圧力は根強く、最終的に大引けにかけて急落し、同ポイントを大きく割り込んだ。今週はIPO(新規公開)で25社が募集を開始する運びとなり、需給懸念が重しになった。さらに足元の相場変動で巨額の損失を抱えた湖南省の個人投資家が飛び降り自殺したというニュースが先週末に伝わると、証券当局は記者会見の席で個人投資家の高レバレッジ取引に対する規制強化の姿勢をにじませた。これが証券引き締めへの警戒感に繋がり、利益確定売りのきっかけとなった。
地方政府管轄の国有企業改革で物色されてきた上海市政府系の銘柄に利益確定売りが目立った。上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)がストップ安、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)が6.87%安と、特に不動産株が下落。過熱感を警戒し、高PERのハイテク株なども調整した。金証科技(600446.SS)がストップ安、上海貝嶺(600171.SS)が9.08%安、中国ソフト(600536.SS)が7.44%安、用友ネット(600588.SS)が7.23%安など。大型株も全般的にさえず、国際原油相場の調整を受け中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.77%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.40%安。興業銀行(601166.SS)が4.59%安、中国光大銀行'A'(601818.SS)が3.53%安などと銀行株が調整し、指数の下げ幅を広げた。
一方で北京首都開発(600376.SS)がストップ高、北京首都開発(601588.SS)が6.07%高、北京同仁堂(600085.SS)が2.35%高など、北京市地場系の一角が逆行高。大型国有企業同士の再編を織り込み、中遠航運(600428.SS)がストップ高、中国遠洋控股'A'(601919.SS)が3.21%高など、国有海運株が堅調だった。
B株市場もA株に連れ安。上海B株ではA株に連れ安し、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が6.45%安、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が6.31%安、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が4.69%安と、地場系不動産株がさえない。(中国部・畦田)
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