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【6月11日の香港市場】

2015.06.11 18:27

 主要指数はいずれも反発。ハンセン数は前日比0.82%高の2万6907.85ポイント、H株指数が0.92%高の1万3743.25ポイントと、3日ぶりに上昇した。レッドチップ指数は6日ぶりに反発し、0.41%高の4947.53ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約14%減少。概算で1243億100万HKドルにとどまり、約3週ぶりの薄商いとなった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は11億6900万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場ではダウ平均が大幅に上昇。ギリシャ政府が債権団の求める財政目標を受け入れる用意があると伝わり、欧州リスクが緩和した。外部環境の改善にともない、本日の香港市場でも寄り付きから買いが先行。ハンセン指数は高くスタートし、すぐに2万7000ポイントに迫った。もっとも、午後に国家統計局の5月主要統計の発表を控えていることもあり、大台を上値にプラス圏で一進一退。14時30分(日本時間)に発表された各指標は投資こそ落ち込んだが、生産・消費は市場予想とほぼ一致し、後場は特段材料視されなかった。ハンセン指数は結局、大台に届かずに大引け。H株、レッドチップの両指数もプラス圏でのもみ合いが続いた。

 政府と金融機関の協力拡大を目指し、中央政府と大手金融機関の幹部による協議が進行中であると伝わった。これもあり、本土系金融株が反発。中国人寿保険(02628.HK)が2.89%高、平安保険(02318.HK)が2.00%高、中国銀行(03988.HK)が1.15%高などと買い戻された。複数の交通インフラプロジェクトが当局に承認され、インフラ関連株の反発のきっかけとなった。中国鉄建(01186.HK)が3.24%高、中国交通建設(01800.HK)が2.25%高、中国中鉄(00390.HK)が1.40%高と、インフラ建設の大手3社が上昇。

 また、欧州リスクの緩和にともない、外需関連セクターが総じて堅調。港湾大手の招商局国際(00144.HK)はトルコのコンテナふ頭買収の観測が浮上し、3.25%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となった。同業の中遠太平洋(01199.HK)も連れ高し、3.05%高。個別ではガラスメーカーの洛陽玻璃(01108.HK)が3.24%高。親会社との資産交換計画が正式契約に至り、再編後の成長期待が続いた。

 一方で中東呼吸器症候群(MERS)の飛び火が警戒されるマカオでは、カジノ株が下落。銀河娯楽(00027.HK)が1.34%安、サンズチャイナ(01928.HK)が1.19%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。MERSによる旅客需要の減少を警戒し、中国国際航空(00753.HK)が3.54%安、中国東方航空(00670.HK)が3.02%安、中国南方航空(01055.HK)が1.21%安と、大手航空3社もさえない。(中国部・畦田)

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