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【6月10日の中国本土市場】
2015.06.10 17:25
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.14%安の5106.03ポイント、A株指数が0.15%安の5347.74ポイントと、小幅に続落した、B株指数は6日ぶりに反発し、1.91%高の521.96ポイント。深セン市場はいずれも3日ぶりに反発し、A株指数が2.03%高の3198.27ポイント、B株指数が0.52%高の1557.72ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約6%減少し、概算で1兆8173億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は17億3900万元、消化率は14%だった。
MSCIがA株の新興市場指数への採用を見送ったことを受け、上海総合指数は大きく下げて寄り付き、朝方は下落率が2%を超える場面もあった。ただ、MSCIの不採用はある程度織り込まれていたうえ、来年以降の採用に含みを持たせる内容だったことから、買い戻しの動きが広がった。5000ポイントが下値支持線となり、上海総合指数は前場の中盤で上げに転じた。後場は上げ幅を広げる展開となったが、終盤で利益確定売りに押された。上海市場は全体の6割の銘柄が上昇したものの、2割半の下落銘柄に大型株が多く、上海総合指数は5000ポイントを維持したが、小幅に下落した。深セン市場は全体の7割近くの銘柄が上昇した。
上海A株市場ではメディア関連株の上昇が目立ち、成都博瑞メディア(600880.SS)、浙報メディア(600633.SS)、安徽新華メディア(601801.SS)、北京バスメディア(600386.SS)がストップ高。昨日に続いて上海市政府系の銘柄が大幅高となり、光明乳業(600597.SS)がストップ高だった。一方、鉄道建設株が売られ、中国中車'A'(601766.SS)が9.73%安、中国中鉄'A'(601390.SS)が3.01%安、中国鉄建'A'(601186.SS)が0.13%安。また、主力の銀行株、石油株、保険株、証券株も軟調だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。B株改革への期待感から、A株を発行していない純粋B株の上昇が目立った。江蘇新城不動産(900950.SS)がストップ高だったほか、上海匯麗建材(900939.SS)が7.38%高、大化集団大連化工(900951.SS)が5.78%高となり、上昇率1~3位に並んだ。値下がりは3銘柄のみだったが、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.44%安となり、上海B株指数の重荷となった。深センB株市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。幅広い銘柄が買われるなか、上場廃止が迫っている【整理銘柄】*ST武漢ボイラー(200770.SZ)が上昇率1位の8.33%高。このほか酒造株などが堅調。一方、自動車株がそろって売られた。(中国部・千原)
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