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【6月9日の中国本土市場】
2015.06.09 17:40
主要指数はそろって下落。上海市場は上海総合指数が前日比0.35%安の5113.53ポイント、A株指数が0.35%安の5356.01ポイントと、4日ぶりに小反落。B株指数は5日続落し、0.60%安の512.15ポイント。深セン市場はA株指数が小幅に続落し、0.14%安の3134.51ポイント。B株指数は続落し、0.57%安の1549.58ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約15%減少し、概算で1兆9335億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は12億6200万元だった。
上海総合指数は寄り付きから前日終値を挟んで一進一退。5100ポイントを突破したことで、高値警戒感が強かった。前場の中盤に入ると利益確定売りが優勢となり、5100ポイントを割り込んだ。後場は大台を挟んでもみ合い、終値で5100ポイント台を維持した。5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が下振れし、生産者物価指数(PPI)の下落率も市場予想を下回った。デフレ懸念が広がり、さらなる金融緩和への期待が高まった。一方、A株のMSCI新興市場指数への採用が注目されるが、可能性は低いとの見方も多く、結果発表前に利益を確定する動きが出た。両市場の売買代金は3日ぶりに2兆元を下回った。
上海A株市場では原子力発電大手の上場を前に、第一重型(601106.SS)がストップ高など、関連銘柄の上昇が目立った。上海市政府系の銘柄が軒並み大幅高。光明乳業(600597.SS)、上海貝嶺(600171.SS)、双銭'A'(600623.SS)などがストップ高だった。神華能源'A'(601088.SS)と中煤能源'A'(601898.SS)は親会社が合併するとの観測を材料に、いずれもストップ高。時価総額の大きな銀行株は総じて軟調だったが、民間資本を誘致する混合所有制改革が話題となっている交通銀行'A'(601328.SS)と中国銀行'A'(601988.SS)は続伸した。
上海B株市場は全体の8割近くの銘柄が下落した。こうしたなか原発関連の上海オートメーション器具(900928.SS)が上昇率1位の5.39%高。また、上海市政府系の銘柄の一角が堅調だった。深センB株市場の下落銘柄は、全体の8割半に上った。(中国部・千原)
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